コカ・コーラ「檸檬堂」に見る大ヒットの方程式

マンダム「オヤジの肌ケア」とコウペンの事例も

日本コカ・コーラが販売する「檸檬堂」。その売れ行きに酒類メーカーも舌を巻く(編集部撮影)
「自社の商品をヒットさせたい――」。そう願うビジネスパーソンに向けて、今日も書店には「マーケティング」をテーマにした書籍が大量に並んでいる。しかし、教科書から学んだことを、どのように日々のビジネスに落とし込むのか、頭を抱える担当者は少なくないはずだ。
東洋経済オンラインでは年末年始、社内記者が過去に執筆した記事の中から、マーケティングのヒントが詰まった企業記事をダイジェスト形式で集中連載。第1回の本日は大ヒット商品のマーケティング事例と、潜在ニーズに関するケースを厳選してお届けする(情報は各記事の公開時点のもの)。

①檸檬堂の「差別化」と「ターゲティング」

2020年1月には品薄となり一時出荷停止するに至った、缶チューハイ「檸檬堂」。

コカ・コーラが自社ブランドからアルコール飲料を販売するのは、世界でも初の試み。それも酒類メーカーをはじめとし、さまざまなメーカーの商品がチューハイ市場ではひしめき合っている。

記事全文へ上の画像からジャンプできます(写真:日本コカ・コーラ)

このような市場で檸檬堂が存在感を放つことができたのは、商品の差別化に成功したからだ。

酒類メーカーがぶどうや桃、コーラなどいくつかの風味のチューハイを揃えているのに対し、コカ・コーラはあえてレモンサワーのみに絞ることで消費者への訴求力を高める戦略を採った。種類を増やすたびに販促費をかける他社と比較すると、マーケティング費用を集中投下することもできる。加えて、檸檬堂というわかりやすいブランド名にすることで、商品イメージをわかりやすいものにした。

ヒットの秘訣はこれだけではない>>続きを読む

②マンダムに「オヤジの肌ケア」狙わせた気付き

コロナ禍を受けた在宅勤務により一気に普及したオンライン会議。画面に映し出された自分の顔を見て、「シワやシミが増えたな」と老いを感じる中年男性は少なくないのではないだろうか。

記事全文へ上の画像からジャンプできます(撮影:風間仁一郎)

化粧品会社のマンダムはミドル男性向けのスキンケアブランド「ルシード」から、シワ改善クリームを2020年8月に発売した。ナイアシンアミドという成分が配合されており、ほうれい線や目じりのシワを改善し目立ちにくくしてくれる。男性向けのシワ改善商品は日本初となる。

「家で過ごす時間が増え、今までチャレンジしなかったことをしてみよう」(マンダムの西村健常務執行役員)と、スキンケアに男性が向き合いつつあるという。その根拠は同社のリサーチからくるものだ>>続きを読む

③「コウペンちゃん」が現代人に刺さった背景

「出勤してえらい!」―――。このシンプルな言葉に、共感を覚えるだろうか。それとも、当然のことと考えるだろうか。この一言からすべてが始まり、SNSを発端として、根強い人気を獲得したキャラクターがいる。コウテイペンギンの赤ちゃん「コウペンちゃん」だ。

記事全文へ上の画像からジャンプできます©るるてあ

コウペンちゃんは「布団の中から出てえらい!」「ごはんたべたの?えらい!!」「今日一番がんばったのはあなたです!」など、日々のささいなことを応援し、肯定してくれるキャラクター。作者であるイラストレーター、るるてあさんのフォロワー数(ツイッター)は33.5万人。原画展やイベント、期間限定カフェ、グッズを扱う量販店、専門ショップには多くのファンが押しかける。

特徴的なのは企業からの人気も非常に高いことだ。つねに多数のラブコールが寄せられており、ローソンやカルピス、日清食品のカップラーメン、岩下の新生姜、LINEモバイルなど、多数のコラボをこなしてきた。現在はモスバーガーなどとコラボ中だ。なぜコウペンちゃんは現代人の心に刺さるキャラクターになったのだろうか。>>続きを読む

各記事の全文を東洋経済プラスの短期連載「東洋経済ダイジェスト 実践マーケティング」で無料でお読みいただけます。連載では「あのワークマンがコロナ禍でつかんだ自信」「ルルレモン、『商品を売らない』異色の成長戦略」など、全9本の記事全文も配信しています。
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