「速すぎる箱根駅伝」厚底靴、本質すぎる5大貢献 「靴の性能だけじゃない!」何を変えたのか

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ナイキの最近モデル「アルファフライ」ではなく、あえて昨年来のモデル「ヴェイパー」を履く選手もいる(写真:EKIDEN NEWS)

コロナ禍にありながら、好記録が連発された2020年シーズン。選手のトレーニングの賜物であることはもちろんですが、「選手の高速化の重要な要因に、シューズがある」ことも忘れてはなりません。

当然、注目が集まるのは「ナイキのシューズ」でしょう。やはり今年の箱根駅伝も「ナイキのシューズ」が席巻するのか。これに対しての答えは、「半分は正解で、半分は不正解」といったところです。

「厚底靴」がもたらした「大きな変化」

昨年の「全日本大学駅伝」を見てみると、全8区間の区間賞のランナーは、全員が「ナイキのシューズ」を履いていました。

表層的に見れば、今年も多くのランナーが「ナイキのシューズ」を履いて走るのは間違いありません。

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しかし、さらに解像度を高くしてみると、もっと深い「靴とレースの関係」が見えてくるのです。

ナイキがもたらした「厚底靴」というイノベーションが、箱根駅伝をはじめとして、日本と世界の中長距離界に「大きな変化」をもたらしています。

その真相について、本記事では解説します。

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