光の速さがあまりにも奥深いと言い切れるワケ

物理の「4大定数」は宇宙のどこでも変わらない

光速c、電子の電荷の大きさe、重力定数G、プランク定数h。4大定数はどうして「偉い」のか、今回は「光速c」について解説します(写真:coffeekai/iStock)
光速c、電子の電荷の大きさe、重力定数G、プランク定数h。この4つの物理定数は、宇宙のどこでいつ測っても変わらない。宇宙を今ある姿にしているのは物理の4大定数なのである。
宇宙を支配する数字の秘密を、NASA元研究員の小谷太郎氏がやさしく解説する。

光速cで特殊相対性理論がわかる

最初に取りあげるのは、光速、つまり光の速さです。しばしばcという記号で表されます。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

光速は、4つの物理定数のうち、人類が最初に認識したものといえるでしょう。

その測定の試みも古くからあります。もっとも、光は極めて速く、簡単に測れるものではありませんでしたが。

初期の素朴で誤差の大きな測定から、次第に工夫が進み、測定精度が上がると、光速の不可解な性質が明らかになりました。

測定装置が動きながら測っても光速は変わらないのです。

いったいどういうことでしょう。誰もが頭をかきむしりました。

実はこれは、光速不変という宇宙の基本原理の現われでした。 この原理を基に、アインシュタインは特殊相対性理論に到達します。

それは時間と空間の見方を一変する革新的な物理学理論でした。

物理定数とは何でしょうか。

次ページまず第一に挙げられる物理定数の性質は…
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