モノ言う株主に狙われやすい建設株ランキング

アクティビストの株式取得に業界は戦々恐々

PBRやネットキャッシュなどをもとに、アクティビストに狙われやすい建設株をランキングした(撮影:今井康一)

モノ言う株主(アクティビスト)が建設株を次々に買い増している。例えば、村上世彰氏が率いる村上系ファンドは、前田建設工業や東急建設、西松建設などの大手・中堅ゼネコン株を相次いで買っている。

アクティビストの登場に、建設業界は今、蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。「当社にはまだ出資していないようだが、村上系ファンドの動向を今後注視していきたい」(中堅ゼネコンの幹部)と、その動きを固唾をのんで見守っている関係者は多い。

ただ、村上系ファンドは闇雲に建設株を買っているわけではない。どのような銘柄が狙われているのか。村上氏は著書『生涯投資家』の中で、次のように記述している。

低PBRやキャッシュリッチな銘柄に着目

「私はファンドで投資する銘柄を選ぶ際、時価総額に占める現預金(不動産、有価証券など換金可能な資産を含む)の割合、PBR(株価純資産倍率)、株主構成などを点数化してスクリーニングをする」

つまり、村上氏は銘柄選定の基準として、株価が割安、現金など資産が豊富、そして外国人株主の割合が高いことを挙げているのだ。

実際に、村上系ファンドが出資している銘柄は、この選定基準が当てはまる。例えば、大豊建設はPBRが0.91倍(11月24日時点)、ネットキャッシュ倍率(時価総額÷ネットキャッシュ〈現金・預金+短期有価証券-前受金-有利子負債〉)が3.6倍(直近決算の期末時点、時価総額は12月1日時点)、外国人持ち株比率が28.0%(前期本決算期末時点)だ。まさに村上系ファンドの好みの「割安・資産豊富・外国人注目」銘柄であることがわかる。

今回、アクティビストが目をつけそうな建設株を、PBR、ネットキャッシュ、外国人持ち株比率の3指標をもとにランキングした。まず、割安なPBR銘柄のランキングを見ていこう。

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特集「ゼネコン異変」では、注目ランキングとして低PBRランキング(95社)、キャッシュリッチランキング(65社)、外国人持ち株比率ランキング(95社)のほか、村上系ファンドの動向やゼネコン界再編「3つのシナリオ」を探った記事も配信しています。

「割安ゼネコン」ランキング これが次に狙われるゼネコンだ
アクティビストに怯えるゼネコン 村上ファンドがやってきた
内向き体質は変わるのか ゼネコン再編「3つのシナリオ」
中小零細業者が直面する現実 下請け建設業者が悲鳴をあげている
迫り来る業績圧迫の足音 小型工事に群がる超大手ゼネコン
数字で見る建設業の歴史 「我が世の春」は終わった
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