口呼吸がクセの人が「マスク生活」で危ないワケ

保湿・保温ができる鼻呼吸のメリットが薄れる

コロナ禍のマスク生活、口呼吸が多くなっている人は要注意です(写真:yongshan/PIXTA)
1日に2万回も空気を出し入れしているのに、当たり前すぎて普段意識することが少ない「呼吸」。呼吸は老化や衰えのスピードといった体調に影響しているだけではなく、人間の感情にも影響しているとおっしゃるのは、書籍『すべての不調は呼吸が原因』の著者・本間生夫さん。普段見過ごしがちな呼吸に注目し呼吸の力を鍛えることで、体と心をよりよい方向へコントロールしていく方法を解説している本書から、抜粋してご紹介します。

鼻呼吸のメリットと口呼吸のデメリットを知る

すでにご存じの方も多いとは思いますが、口で呼吸をするのは、非常によくない習慣です。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

人間は鼻で呼吸をするのが基本。“鼻で息をしても、口で息をしても、出入りする空気は同じなんだから、どっちだって構わないだろう”と思う人もいるかもしれませんが、じつは鼻か口かでけっこうな差がつくものなのです。

では、鼻と口とでいったい何がどう違うのか。

鼻呼吸のいちばんのメリットは、「保温機能・保湿機能つきの集塵(しゅうじん)フィルター」が備わっているところです。鼻から息を吸っていれば、鼻毛が天然のフィルターの役割を果たし、空気中のほこりや花粉、ゴミなどの異物を取り除いてくれます。

また、鼻腔からのどへと至る管を通るうちに、空気が適度な温度、適度な湿度に調整されるため、のどや気管にやさしいかたちで空気が送り込まれることになります。

それに、この保温機能・保湿機能により、低温や乾燥を好む風邪などのウイルスも繁殖しにくくなるでしょう。すなわち、鼻はたいへん優れた「エア・コンディショナー」の役割を果たしてくれているわけですね。

一方、口呼吸の場合は、こうしたエア・コンディショナーを通さずに、ダイレクトに空気が侵入してくることになります。

冬場、乾燥した冷たい空気がのどや気管、肺にじかに入ってきたらどうなるでしょう。冷たい外気の刺激はのどや気管の粘膜を傷めます。その刺激によって思わず咳込んでしまう人もいるかもしれません。

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