トランプ後「米国の深すぎる分断」は修復可能か

「話が通じない人」と折り合う4つの視点は?

トランプ政権後、「アメリカの深すぎる分断」は修復可能でしょうか。「話し方」「コミュニケーション」の視点から解説します(写真:Koldunova/PIXTA)
日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。
たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。
その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』を上梓した。コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「トランプ後『アメリカの深すぎる分断』は修復可能か」を「話し方」「コミュニケーション」の視点から解説する。

SNS上では「激烈な論戦」

「モーゼの海割り」のようにぱっくりと2つに分断されてしまった超大国アメリカ

『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

バイデン氏が勝利の公算ですが、明らかなのは、これから「ここまでいがみ合った国民の心を1つにするのは容易ではないだろう」ということです。

私は、新聞記者やPRコンサルタントとしての「経験知」と、アメリカやイギリスで学んだグローバルスタンダードの「話し方のノウハウ」を体系化し、企業の社長や役員に、プレゼンやスピーチをコーチングする「家庭教師」として、長年、経験を積んできました。

「世の中の多くの問題は、コミュニケーションで解決できる」という思いから、「もっとつながる」人間関係や話し方のルールを研究し、そのノウハウを拙著『世界最高の話し方』でも数々紹介しています。

今回は、アメリカの大統領選を題材に、「世界で進む『分断』という難題はコミュニケーションで解決できるのか」について、考えてみたいと思います。

選挙期間中、SNS上では、共和党と民主党の支持者の「激烈な論戦」が繰り広げられました。

会員サイト『東洋経済プラス』では、「混迷するアメリカ」と題して、大統領選挙後のポイントや超大国の今後を分析する連載を掲載しています。

私のアメリカ人の友人にも「トランプ批判」の投稿を上げる人がいましたが、それに対して、瞬く間に、親戚や友人から「トランプ擁護のコメント」が殺到し、フィード上で、大バトルが展開されるという事態に発展していました。

「親子間でののしり合う」「夫婦がこの問題を契機に離婚した」など、「身近な家族や親戚、友人との間で、大きな亀裂が走っている」という話はそこかしこから聞こえてきます。「地球温暖化」や「マスク着用」までが党派色を帯び、政争の道具にされ、対立は激化の一途です。

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