任天堂「どうぶつの森」絶好調で迎える山場

最大の商戦期でくすぶるコロナ影響のリスク

2017年の発売から累計販売は7000万台に迫るNintendo Switch(撮影:田所千代美)

2020年3月に発売した、「あつ森」が世界的なブームを巻き起こし、任天堂の活況が続いている。

11月5日に発表した2020年4~9月期の中間決算は売上高が前年同期比で約7割増の売上高7695億円、営業利益は約3倍の2914億円で着地した。併せて通期の業績見通しを上方修正。2020年度の売上高は1兆4000億円(前年比7%増)、営業利益は4500億円(同27.7%増)の増収増益とした。

オンラインで決算会見を開いた任天堂の古川俊太郎社長は「下期(2020年10月~2021年3月)については期初の想定を変えていない」と話した。つまり、上方修正といっても期初の計画に対して絶好調だった上期の業績を反映しただけ。ゲーム業界最大の商戦期である10~12月の結果で次第で、さらなる上振れも期待できそうだ。

絶好調の業績を牽引したのは、Nintendo Switch(ニンテンドー スイッチ)向けのソフト『あつまれ どうぶつの森』(あつ森)だ。累計世界販売本数が2604万本を記録し、歴代のスイッチ向けソフトでも『マリオカート8 デラックス』に次ぐ2位につけている。

シリーズ最速で1000万本を突破

「どうぶつの森」シリーズの中でも、あつ森は販売本数が過去最速で1000万本を超え、6月末までに2240万本を売り上げていた。7~9月も350万本以上を売り上げており好調を維持し続けている。

あつ森は、無人島にプレーヤーが移住し、どうぶつたちと交流しながらその暮らしを楽しむゲームだ。ほかのプレーヤーや登場キャラクターと交流できるほか、季節限定の無料アップデートも継続的に実施した。1つのゲームをより長く遊び続けてもらうための工夫が功を奏し、メガヒットにつながった(東洋経済プラスでは「進化する任天堂」として「どうぶつの森 メガヒットの秘訣」など4回の連載を掲載しています)。

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