フランスの「4児ワーママ」が説く省エネ育児術

「罪悪感を持たない」が親子の幸せのカギ

日本もフランスも、子どもがいる共働き家庭の夕方から夜の慌ただしさは変わりませんね。ただフランスの場合、男性も家事や育児に参加している度合いが高い印象はあります。基本的に、「手伝う」ではなく「参加する」スタンスなんですね。

普段の掃除などは、朝と夜に1回ずつ、簡単に済ませているそう。汚れを放置してたまってしまうとあとが大変なので、片付けと簡単な掃除は毎日の日課に。そして最強の助っ人が、週に1回、隅々まで掃除をしてくれる家政婦さんなのだそうです。的をしぼった家事のアウトソーシングは、どんな頑張りよりも強力です。

「フランスにも、大きな企業では子育て支援の施策をやっているところはあるけれど、多くの人が働いている規模の小さい企業では、そのような恩恵はほとんど受けられません。待機児童の問題もあるけれど、やはり働く母親に最適なのは、在宅勤務の可能性を広げることなんじゃないかなと思っています」(アニエスさん)

フランスの、産休から職場復帰、そして子どもを育てながらの時短勤務の流れを見てみましたが、復帰が早いこと、時短勤務者が多いことなどが、日本との違いでしょうか。

お話を伺ったアニエスさんのブログには、そんな仕事の悩みなども吐露されていて、とても身近に感じます。画像を見るだけでも彼女の頑張りが見えてきて、同じ働く母として励まされる面も。

「頑張ってるアピール」なんてもうやめたらいい

意外かもしれませんが、アニエスさんは、フランスに根付いている「頑張っているアピール」文化をなくすことも大事なことなのではないか、と言います。「こんなに頑張って、こんなに働いているのよ!」というアピールをしなくてもよくなれば、みんながラクになるのに……と。このあたりは日本でも似た部分があるのではないでしょうか?

忙しい毎日、少々無理をして頑張っているのは日本のママもフランスのママも同じ。違うのは、ちょっとぐらい手を抜いていいか、というラテン系民族ならではの楽観的な考え方と、パパの家事への参加度の高さと言えそうです。

普段の食事は冷凍ピザをドーン!と食卓に出すだけでOKとしていたり、子どもを預けて息抜きしたりと、力の抜き方は上手。日本人だったら、こんなのでいいのかなと反省してしまうところですが、いわゆる“手抜き”をしても気に病まず、堂々としているところはさすがだなと思います。

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