平井卓也大臣が語る「デジタル庁創設」の真意

生産性と収益力が向上、東京一極集中の是正も

――分散ということでは、デジタル庁は東京になくてもいいのですか。

東京にこだわるわけではないが、アドミニストレーション(管理部門)は、東京の1カ所に集まる必要があるだろう。

しかし、デジタル庁は今までの役所とは全然違うストラクチャーにしたい。多くの方々は在宅テレワーク前提になるかもしれない。とはいえ、政府の仕事をするときには(セキュリティのための)専用回線の問題などもあるため、地方にサテライトオフィスを置くようなこともありえると思う。

マイナンバーカードには誤解がある

――利便性とセキュリティのバランスについてどのように考えますか。マイナンバーカードに対しては今でも根強い反対意見があります。

(マイナンバーカードについては)多くの方々が誤解していると思う。私はマイナンバーカードをデジタル社会のパスポートと呼んでいる。それ以前に、日本では最高位の身分証明書でもある。

ひらい・たくや/1958年生まれ。1980年上智大学外国語学部英語科卒業後、電通入社。1987年西日本放送社長、2000年衆議院選挙で初当選。国土交通副大臣、情報通信技術政策担当大臣などを経て、2020年9月から現職。当選7回(撮影:梅谷秀司)

この身分証明書は直接目視することでもインターネット上でも、自分が自分であることを証明できる。自分が自分であることをちゃんと認めてもらうというのが、このカードの果たす役割だ。

ではカードの中に何が入っているか。中にデータベースが入っているわけではない。年金についても健康保険についてもデータベースはそれぞれ別に管理されており、この中には何らデータが残っていない。それなのに危ないというのは大きな誤解だと思う。

おまけに不正に情報を読みだそうとしたら1発で壊れる設定になっている。仮に失くした場合にも24時間365日コールセンターが対応する。つまり悪用される可能性はほぼない。最近明らかになったドコモ口座で発生した不正引き出しの問題も、マイナンバーカードによる本人確認があれば起きなかった。

マイナンバーカードは国民が自分を守るうえで非常に有益なパスポートの役割を果たしている。なりすましが一番起きにくいのが、マイナンバーカードを使ったログイン認証だと考えてほしい。

アメリカや中国に比べて日本のデジタル化が出遅れたのは、なぜなのか。省庁のシステム開発予算の執行体制はどう変わるのか。こうした疑問点について語った本インタビューの全文は『週刊東洋経済10月17日号』、週刊東洋経済プラスをご覧ください。
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ドラマな日常、日常にドラマ
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 高城幸司の会社の歩き方
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT