チャットでのコミュ力がない人に欠けた視点 少ないやりとりで要領を得て成果を出す重要性

拡大
縮小
リモート時代に求められるコミュニケーションスキルとは?(写真:metamorworks/iStock)
人事コンサルタントとして、1万人以上のビジネスパーソンの昇格面接や管理職研修を行い、300社以上の企業の評価・給与・育成などの人事全般に携わってきた西尾太氏による連載。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

要注意!チャットやメールの対応が給与にも影響する

社内外のコミュニケーション手段として、メールに加え、チャットツールを導入する企業が増えています。チャットはPCやスマホを通じてリアルタイムのコミュニケーションを可能にするツールで、社内SNSとも呼ばれています。

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

形式的・一方通行になりがちなメールと異なり、チャットは実際に会話するような感覚が特徴で、1対1だけでなく複数人でのコミュニケーションが可能です。プロジェクトや部署など、業務領域に応じたメンバーでグループを形成し、資料や画像、音声データなども共有でき、効率的に情報を共有し対話することができます。

リモートワークの普及にともない、チャットの利用頻度も高くなり、上司や同僚、部下、あるいは取引先から、毎日多くのメッセージが届くような時代になりました。

しかし便利な反面、「すぐに大量のメッセージがたまる」「複数のツールをチェックする必要があり大変」「いつも即レスを求められているようで困る」と不満を感じている人も多いようで、「チャット疲れ」といった言葉も聞かれるようになっています。

リアルな職場においても、上司や同僚から「ちょっといい?」と声をかけられ、仕事を中断しなくてはいけない、集中力を阻害されるといった問題がありましたが、チャットによってその対象が広がり、ストレスに感じている人もいるでしょう。

しかし、オンラインでのコミュニケーションは重要です。

今後はチャットの内容が、給与や評価にまで大きく影響していくかもしれません。

次ページデキる社員=コミュニケーションコストがかからない人材
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT