リモートで「成長する人、停滞する人」4大分岐点 「変化や新たな価値」を"創造できるか"が勝負

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リモートで成長する人、停滞する人の「4つの分岐点」について解説します(画像:hanack / PIXTA)
わずか半年ほどで世界を震撼させ、経済活動や社会活動をいっきに停滞させ、世界中の人々の生活をどん底に陥れようとしている「コロナ・ショック」。しかし、「コロナ・ショック」は日本にとって、必ずしもマイナスばかりではない。
『現場力を鍛える』『見える化』など数多くの著作があり、経営コンサルタントとして100社を超える経営に関与してきた遠藤功氏は、「コロナ・ショックは、日本人の価値観や働き方を大きく変え、日本という国が真に豊かで、幸せな国になるための好機にもなる」という。
「コロナ・ショック」を見据え6月に集中執筆した『コロナ後に生き残る会社 食える仕事 稼げる働き方』を緊急出版した遠藤氏が、「リモートで『成長する人、停滞する人』4つの差」について解説する。

「創造性が劣化」してしまった日本企業

「デジタル化→オンライン化→リモートワーク」という新たな流れは、日本企業の長年の課題だった「低生産性」という問題を解決する絶好のチャンスである。

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「ペーパーレス」「はんこレス」のみならず、「通勤レス」「対面レス」「出張レス」など徹底的に「レス」を推し進め、社内に巣食う「不要不急」を撲滅しなければならない。コロナは「レスの時代」の幕開けである。

生産性の改善は、日本企業にとって不可欠だが、それだけで日本企業の競争力が高まるわけではない。より重要なのが「創造性の向上」である。

「日本からなぜイノベーションは生まれないのか?」という投げかけも長年繰り返されてきたが、それは間違った認識である。日本企業はこれまでにも世界に冠たるさまざまなイノベーションを生み出してきた

「内視鏡」「ウォークマン」「ウォシュレット」「ハイブリッド車」「インスタントラーメン」「家庭用ゲーム機」「発光ダイオード」……。日本が生み出したイノベーションは多い

しかし、それは「これまで」の話である。日本企業が「これからも」イノベーションを生み出しつづけることができるかといえば、「大きな疑問符」がつく。

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