「新型レクサスLS」冬発売でも7月に発表した訳

コロナ禍でスローダウンする自動運転開発

フロントグリルやボディサイドに運転支援機能のためのセンサーが見える新型レクサス「LS」(写真:トヨタ自動車)

2020年7月7日、トヨタは新型「レクサスLS」を発表。日本での発売は2020年初冬を予定するとアナウンスした。ただし、“新型”とはいえ、世代が変わるわけではなく、実質的にはマイナーチェンジとなる。現行モデルは2017年にデビューした第5世代で、クーペライクな若々しいルックスが特徴だ。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

今回のマイナーチェンジの内容は、内外装の変更から、走行系、運転支援系まで幅広いものとなっている。エクステリアでは「銀影(ぎんえい)ラスター」と呼ぶ、新しいシルバーのボディカラーを採用。またヘッドライトとリヤコンビネーションランプ、フロントバンパーのデザインが一部変更となっている。

インテリアでは「月の道」という情景をモチーフに、西陣織の銀糸やプラチナ箔を採用。日本ならではの美意識を感じさせるものとした。

「月の道」という情景をモチーフにしたインテリア(写真:トヨタ自動車)

走行関係では、サスペンションのダンパーやスタビライザーバー、タイヤ、エンジンマウントを見直し、乗り心地と快適性を改善。ANC(アクティブノイズコントロール)やESE(エンジンサウンドエンハンスメント)も見直され、静粛性が向上している。パワートレインでは、ハイブリッドシステムのモーターアシストを増加。ガソリン車は、加速のシフトダウン頻度を低減した。これらの改良も、快適性アップに貢献する。

マイナーチェンジの目玉は「Lexus Teammate」

この現行LS、デビューから3年で、すでに2回の一部改良が施されている。最初は、デビュー翌年の2018年10月、そして2回目が2019年10月。最初の改良では、先進運転支援システムの進化が含まれていたが、それ以外はどちらも足回りの改良による「快適性の向上」が主な内容となっていた。継続的に乗り心地と快適性の改良が続けられているのは面白いところだ。

今回のマイナーチェンジの最大の注目点と言えるのが、先進運転支援システムの進化だ。トヨタが熱心に開発していた自動運転技術を活用した、最新の高度運転支援技術「Lexus Teammate(レクサス・チームメイト)」が採用されたのだ。

リリースには、「(自動車専用道路において)ドライバーはアクセル、ブレーキそしてハンドル操作からも解放され、長時間の運転における疲労の軽減が可能となり、より周囲に注意を払った安全な運転が可能になりました」とある。

次ページなぜ、冬発売のクルマを7月に発表したのか?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 実践!伝わる英語トレーニング
  • コロナ後を生き抜く
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
中国を知り尽くす異能の外交<br>官 垂秀夫 新中国大使

中国に幅広い人脈を持ち、アグレッシブな仕事ぶりで知られてきた垂秀夫・在中国大使。世界情勢が激動する中で国力差が開く日中関係をどう舵取りするのでしょうか。中国が最も恐れる男が日中関係のリアリズムを語ります。

東洋経済education×ICT