オタクグッズの「見える収納」という意外な金脈 チケットや缶バッジなどの専用収納用品人気

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ハピラが手がける”推し活”グッズを収納できるコレサポシリーズ。イベントやライブのチケット、缶バッジ、ブロマイドなどお気に入りを「見せて」収納ができる(撮影:今井 康一)

新型コロナウイルス感染拡大の影響でコンサートや舞台などが次々と中止となっているが、そうした中でも自分の「推し」に思いを馳せている人も少なくないだろう。

アイドルやアニメ・漫画のキャラクター、声優などを応援する「オタク」は今や珍しい存在ではないどころか、多くの人にとって「推し」がいることが人生の活力になっており、ライブやイベントに参加したり、作品を見たり、グッズを買ったりする「オタ活」「推し活」も広がっている。

「推し活」を支えるグッズが人気に

こうした中、秘かに伸びているジャンルが、ライブやイベントのチケット、缶バッジからブロマイド、ライブなどで飛び交うテープやうちわなど推し活グッズを「見せる」収納ができる用品である。モノが売れないこの時代でもヒットを連発しているという。

3月、外出自粛要請が出る直前の東池袋の某100円ショップ。推し活サポートグッズコーナーには若い女性客が集まり会話を弾ませていた。

「このコースターカバーにほずみん(声優の保住有哉)のコースターを入れようかなあ」
「これにシャニスト(アニメ『うたの☆プリンスさまっ♪』のオフィシャルストア、SHINING STORE)の缶バッジを入れたらいいと思わない?」 「○○○(別の100円ショップ)の商品とどっちがいいかな」

100円均一とはいえ品定めの目は厳しい。 商品棚の中で一際目を引くのが黄色いラベルの「コレサポ」シリーズだ。制作・販売しているのは推し活サポートグッズの草分け的存在、ハピラである。

ハピラの前身、スガタは1987年に創業。文具の企画・卸販売、大手メーカーのOEMなどを手がけ、オフィス用品通販や100円ショップなどの流通網を持つ。2016年に包装用品販売業の大明商事と合併し現社名に変更した。

次ページヒットの背景にオタクカルチャーの”変化”
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