朝食を抜くほうが痩せると思ってる人の勘違い
起床後すぐ食べたほうが消費エネルギーは多い

毎朝、きちんとバランスのとれた朝食をとっていますか?(写真:torwai/iStock)
糖質制限や断食、サプリメントに頼ったダイエットは間違いだった……。
長年、栄養学に携わってきた香川靖雄先生によると、ダイエットの基本は1日に3食とること。著書『食べる量が少ないのに太るのはなぜか』には、極端な食事制限なしに、無理なく痩せられ、太りにくい身体を作るというダイエット法が書かれています。1日のうちでどのような時間に、どのような速度、順序で食べるのが効果的か、その一部をご紹介します。
朝食は起床後2時間以内にとったほうがいい理由
私たちの身体は、朝日を浴びることで中枢時計遺伝子が24時間周期にリセットされ、朝食を食べることで末梢時計遺伝子も同じようにリセットされます。
ここで重要なのは、2つの時計遺伝子が同じ周期リズムで動かないと、体内の細胞がうまく活性化しないということです。
この2つの時計遺伝子が同じリズムを刻むためには、朝食を起床後“2時間以内”に食べる必要があります。
それではじめて中枢時計遺伝子と末梢時計遺伝子、2つの時計の針がリセットされ、同じリズムを刻むことができるのです。
では、起床後2時間以内に朝食を食べないと、どうなるのでしょうか?
朝日を浴びて中枢時計遺伝子が活動を始めると、いろいろなホルモンや酵素が分泌され、体内に栄養素が入ってくるのを待っています。
ところが、栄養源となる食べ物が体内に入ってこないと、分泌されたホルモンや酵素が活用されず、身体の代謝のバランスが乱れてしまいます。
脳は目覚めているのに、身体は眠ったままの状態なので、頭と身体がうまく機能しなくなります。
代謝が悪くなれば、当然、太りやすくなります。
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