休校明けに気をつけたい子の「4つのSOSサイン」
不登校新聞編集長に聞いた「親ができる対処」

長期休校が明けた今、現在の子どもたちの心境は? 『不登校新聞』編集長の石井志昂さんに、親が気をつけるべきことを伺いました(写真:Fast&Slow/PIXTA)
新型コロナウイルスによる緊急事態措置が解除され、分散登校や短縮授業など、段階的に学校が再開されています。前例にない約3カ月に及ぶ臨時休校。親としては子どもの学習の遅れに意識が向いてしまいがちですが、コロナ禍における、子どもたちの心や体へのケアについても重点的に考えたいところです。
今回は、『不登校新聞』編集長の石井志昂さんに、長期休校が明けた今、親が気をつけるべきことを伺いました。現在の子どもたちの心境や、不登校の可能性とは。子どもからのSOSのサインに気づいたとき、親としてどのような行動をとればよいのでしょうか。
継続する子どもたちのストレスと不登校への可能性
――コロナ禍による長期休校では、子どもたちの精神面にどのような影響が出ているのか、危惧している親御さんは多いと思います。実際、どんな変化が起きているのでしょう?
石井さん:コロナ禍の影響で一斉休校が始まってすぐの頃、子どもたちにとっては「自由に外に遊びにいけない」ことへの不満やストレスが強かったように思います。
しかし、志村けんさんや岡江久美子さんなど、自分の親世代、または祖父母世代の著名人が亡くなり、「大切な人の命を守ってください」というメッセージがテレビなどで頻繁に出回ったあたりから「自分の親、おじいちゃん、おばあちゃんが亡くなってしまうかもしれない」という不安をダイレクトに感じ始めた子が多いです。
子どもたちにコロナの話題を振っても、口にしたがらないようになりました。
学校再開後はそうしたストレスが、心身に現れてくる懸念があります。お子さんの様子は注意深く見てあげてほしいですね。
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