自粛中「家族から粗末にされた人」の典型的特徴 度を越えると「主従関係」になるので要注意

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家族と過ごす時間が増えて、ついお互い文句ばかり言っていませんか(写真:ponta/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

家にいる時間が長くなり、パートナーや家族との関係で「必要以上に冷たくあしらわれ、家に居場所がない」「口を開けば文句ばかり言われる」「ずっと顔を突き合わせていて緊張感があり、一触即発状態」と感じる方が増えています。

いままで適度に距離があったことで保たれていた秩序が崩壊し、価値観の違いを突き付けられているのが1つの原因です。

緊急事態宣言が解除になりましたが、以前とまったく同じ生活スタイルに戻るわけではなく、おそらく今後も家にいる時間が増え、家族とのかかわり方について模索していく必要が出てくるのではないでしょうか。被害に遭いやすい人の特徴もふまえ、なぜこのようなことが起きるのかについてお伝えしていきたいと思います。

度を越えてしまうと「主従関係」に

人は、依存する相手を攻撃する傾向があります。基本的に、家族は依存しあう部分がありますし、自分の味方(理解者)であるべきだと認識することも必然になってきます。すると、相手が自分の意向にそわないことが許せなくなり、相手をコントロールしたい欲求が強くなるのです。この気持ちは多かれ少なかれあってしかるべきなのですが、度を越えてしまうと、関係性は主従関係へと移行します。

親が子どもにしつけと称して行う虐待や、パートナーが相手に対して執拗に束縛をしたり、反対に無視をするといったものなど、パターンも程度もさまざまです。一度、この関係性が構築されてしまうとなかなか抜け出せません。

なぜなら、ちょっと理不尽だなと思っても、家族だと、多少の暴言や厳しい態度も、相手の「甘え」ととらえることによって、自分にだから安心してそんな態度をとるのだと認識し、多少の事は目をつぶってしまうからです。

ちょっとそれはないだろうと反撃しても、「そんなつもりはなかった」「あなたのことを思うからこそ(あなたのため)」などという常套句で、簡単にうやむやになってしまいがちです。本当にあなたのためを思って言ったことであれば、よほどの緊急事態でない限り、感情的になること自体がすでにおかしいことに気づく必要があり、わかってもらおうと諭すつもりなら「穏やかに、わかりやすく」伝えるということが必須なはずです。

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