iPadがパソコンに変身「磁石で付くキーボード」 iPad Pro用「Magic Keyboard」最速レビュー

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4月20日に発売されたiPad Pro用「Magic Keyboard」の使用感をリポートする(筆者撮影)

アップルは5月末を予定していたiPad Pro用Magic Keyboardを、急遽4月20日に発売した。2018年モデル、2020年モデルのiPad Proで利用することができ、11インチ用3万1800円、12.9インチ用3万7800円(いずれも税別)を選択することができる。

いずれのモデルも、iPad Pro背面の磁石とSmart Connectorによってドッキングさせる形で装着する。そのため、ワイヤレスキーボードなどと違い、Bluetoothでのペアリングや都度都度の接続などを行う必要なく、電源も本体から供給される。ワンタッチでiPadにキーボードとトラックパッドを拡張するデバイスだ。

MacBookのキーボードそのもの

Magic Keyboard本体には2つのヒンジが備わっている。1つ目のヒンジはキーボード面から立ち上がり、垂直よりもだいぶ手前までしか開かない。その先にもう1つヒンジがあり、iPad Proの90度から130度までの傾きを調節することができる。ヒンジでiPad Proの重さを支えることから、動きに引っ掛かりはないが、ノートパソコンのヒンジに比べると、1つ目も2つ目も非常に重たい。

キーボードはMacBookシリーズに2019年末から採用されている、深さ1mmのMagic Keyboardそのもので、ラバードームとシザー型のメカニズムもまったく同じだ。押し下げ時にもつねに適度な反発が指先に伝わり、指の力を使わなくても跳ね返ってリズミカルにタイピングができる。

比較対象がこれまでiPad Pro向けに用意されていたSmart Keyboard Folioであることも、Magic Keyboardの打鍵感のよさを際立たせる。これまではキーボードをファブリックで包み込む構造で、キートップ表面の感触も、キーの反発も悪かったからだ。

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