AI女子駅員が大活躍「高輪ゲートウェイ」の衝撃 駅名表示を明朝体にしたのは「あの人」だった

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山手線30番目の新駅として開業した高輪ゲートウェイ駅(撮影:尾形文繁)

3月14日、全国のJRでダイヤ改正が行われた。最大のトピックスの1つは、高輪ゲートウェイ駅の開業だ。山手線と京浜東北線が停車し、山手線で30番目、京浜東北・根岸線では47番目の駅である。

同駅は建設中の様子がたびたび報道公開されてきたが、開業直前の状況が3月9日に報道陣に公開された。駅周辺ではまだ工事が行われていたが、構内にはさまざまな標識や自動販売機も設置され、開業を待つばかりの状態だった。

駅名の看板は明朝体

駅構内に足を踏み入れると、ガラスの壁や白い天井膜から自然の光がさんさんと注ぎ込む。照明がついていないにもかかわらず十分明るい。

この日の都内の最高気温は20度で、外は汗ばむほどの陽気。だが構内は涼しい。天井には熱反射率の高い白膜が使われ、屋内温度を下げることができるという。風がさっと吹いた。「自然の風です。建物に風の通り道を作りました」と、JR東日本の担当者が説明してくれた。

看板の駅名は明朝体だ(撮影:尾形文繁)

屋内から見上げた天井は、まるで木枠に紙を貼った障子のようだ。柱には木材が使われ、床も木目調。和のイメージが強調されている。

駅名が書かれた看板も見慣れたゴシック体ではなく、明朝体だった。これも和のイメージを醸し出す。「駅をデザインした隈研吾氏の意向」(JR東日本)だという。

しかし、デザインが和風であっても、駅のコンセプトは間違いなく「未来」である。駅のあちこちに新技術が取り入れられているのだ。おそらくは、この駅で培われた新技術がJR東日本の各駅へ展開されていく。

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