休校中に子供が陥りがちな自宅勉強の落とし穴 小学生がやってはいけない勉強法ワースト5

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子供たちは自宅でどのように勉強すればよいのでしょうか(写真:クレア/PIXTA)
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、小中高校などが全国一斉の休校を実施してから3週間近く経とうとしています。臨時休校を春休みまで延長する自治体も出てくる中、子どもたちは家で勉強するときにどんなことに気をつければよいのでしょうか?
「さくら個別指導学院」塾長・國立拓治氏は著書『小学生のうちに身につけたい! 「勉強」のキホン』の中で小学生がどのように勉強すればよいか解説しています。こちらをもとに、休校中「取り組んではいけない危険な勉強法」について紹介します。

中学生になる前に卒業したい勉強法

どんなに時間をかけて勉強しても、やり方を間違えれば「ムダ」になる。

私は、今日まで、塾で20年以上もの間、さまざまな生徒(中学生)たちの勉強を見てきました。その中にはサボっているわけでもなく、かなりの時間を勉強しているのに、成績が悪い子がいました。

そんな子たちに共通するのが、以下の5つの「取り組んではいけない危険な勉強法」をやっていたことでした。

1.教科書まとめ勉強
2.調べて埋める勉強
3.ながめ勉強
4.ながら勉強
5.書きまくる勉強

まるで脅しのようですが、中学生になってこの勉強法をしていると、かなりヤバい結果を招くと断言できます。そのために、あえて、「ダメな勉強法を否定し続ける厳しい記述」がこの先続きますが、グッと堪えてお読みください。

取り組んではいけない1.教科書まとめ勉強

危険な勉強法の筆頭は「教科書まとめ勉強」です。この勉強法の危険なところは、しっかりと成果が出る生徒もいるところです。そのためか、この勉強法をオススメする学校の先生が一定数いらっしゃるのも、また事実ですが、実は95%強の子どもたちは、この勉強法で成果を出せません。一見誰もができそうにみえて、実はとても高度な勉強法だからです。

教科書まとめ勉強で行われている作業は、①教科書を読んで理解し、②脳内で要点を整理して、③ノートに要点を再配置する、というものです。

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