上位は不動「住みたい街2020」ランキングTOP30

注目はじわり順位を上げる「さいたま新都心」

今回のランキング発表では、新たなランキングが加わった。これまでのランキングは、あの街に住みたい、住んでみたいと思うかどうかだった。いわば“自由投票”といってよいだろう。住んだことがある人の実感値とは異なる場合もあるだろう。

新たなランキングは、「お住まいの街が好きか?」と住民に聞いている。いわば“限定投票”だ。SUUMOでは「住民に愛されている街」と呼んでいた。

住民が好きな街(駅)ランキング(関東全体)(出典:リクルート住まいカンパニー)

上位の顔ぶれを見ると、意外に小さな街が多いことに気づく。それもそのはずだ。住宅地でないと多くの住民はいない。“全国区”ではないが、その地域では知られた住宅地、いわば“地方区”のトップが並んだという印象だ。

「住民に愛される街」の3つの特徴

「住民が好きな街」は、歴史ある住宅地が多くランキングされていること、ランドマークや個性的な街並みを持つ街が入っていることなど、「住んでみたい街」とは異なる特徴がある。

池本さんの説明によると、住民に愛される街には次の3つの特徴があるという。

(1)魅力的なコミュニティー(片瀬江ノ島、鵠沼、鵠沼海岸)
(2)街独自の景観(馬車道、みなとみらい、千駄ヶ谷)
(3)ローカルカルチャー(代官山、麻布十番、牛込神楽坂、代々木上原)

(2)自慢の景観があり、都市のお散歩が楽しめる「街独自の景観」と(3)その街独自の店があり、地域愛のある魅力的な人と会える「ローカルカルチャー」については、筆者も感じたが、(1)趣味や地元イベントなどを通じた住民同士の交流が盛んな「魅力的なコミュニティー」については、盲点だった。

とくに1位の「片瀬江ノ島」は、住宅地というより海辺の街という印象が強いが、海好きが集まる独特のコミュニティーが形成され、のびのびと子育てできる環境なども評価されているという。

確かに住民に愛されるには、愛着を感じる魅力的なコミュニティーが何よりも強い要因になるだろう。

「住みたい街」と「住民が好きな街」では違いがあるなど、興味深い点も多い今回のランキングだった。ただいずれも、生活利便性が高くブランドのある街だという点は共通している。商業施設や文化娯楽施設が欲しいのか、街独自の文化が欲しいのかが、人によって違う点だろう。

さて、あなたならどの街を1位に挙げるだろうか?

(文/山本 久美子)

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