仕事を勝手に進める部下たちが育つ4つの方法 仕事の任せ方を変えるだけで部下は成長する

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部下がきちんと「報連相」をするようになる4つの方法を紹介(写真:EKAKI/PIXTA)  
研修の企画・講師を年200回、トータル2000社、累計2万人を超えるビジネスリーダーの組織づくりに関わってきた組織開発コンサルタント・高野俊一氏による連載「その仕事、誰かに任せなさい!」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

勝手に仕事を進める部下たち…

仕事を任せた部下に対して、「ちゃんと報告してよー!」と思ったこと、ありませんか?

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

任せた仕事の進捗がどうなっているのか、完了したのか、成果は出たのか、当然気になりますから、上司としては、絶対に報告してほしい。

でも、部下はなかなか報告してくれません。

上司:「A社の営業訪問行ってきたの?」
部下:「あ、行ってきました」
上司:「(報告してくれよ……)で、どうだったの?」
部下:「あー、大丈夫でした」
上司:「大丈夫ってどんな状態?」
部下:「先方も喜んでくれていました。たぶん買ってくれると思います」

「大丈夫でした」というのは、部下がよく使う言葉です。

上司からすると、何が大丈夫で、何が大丈夫でないのか、さっぱりわかりません。部下の「買ってくれると思います」というのも鵜呑みにするのは怖いフレーズです。

実際、喜んでくれていたはずの顧客から、後日、「なんなんだ、あの君の部下は!」とお叱りをもらったりするのもよくあることです。

部下独自の基準で大丈夫かどうか、喜んでくれたかどうか、買ってくれるかどうかを判断しているので、その判断が正しいのかがわからないのです。

そもそも、任せた仕事が完了したら、すぐに報告があってしかるべきです。

とくに、問題が起こったときやクレームが発生したときなど、悪いことほどすぐさま報告・連絡・相談のいわゆる「報連相(ほうれんそう)」があり、対策を打ち、改善することが、会社のためでもあり、チームのためでもあり、本人のためでもあります。

にもかかわらず、部下は、報告しない、連絡しない、相談しない……。

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