ひねくれの極みで繁栄した「日本の化石」の正体

アンモナイト類のニッポニテスが収めた大成功

ひねくれつつも大成功をおさめたあの古生物の話(写真:jonnysek/PIXTA)
無気力だって立派な生存戦略なんですよ」。ある日、サイエンスライターの土屋健さんがおっしゃいました。話を聞いてみると、「無気力を極める」ことで繁栄に成功した古生物がいるとのこと。なにそれ? どういうこと?? 興味をひかれてあれこれ聞いたら、古生物の進化と絶滅の物語が現代人にも役立つサバイバル術のオンパレードだったので、『古生物のしたたかな生き方』という書籍にまとめました。たとえばどんな古生物がいたかというと……。
ひねくれつつも大成功をおさめた古生物の話。すごく有名なあの生き物です。

ひねくれたこと自体が、必ずしもマイナスとは限らない

【ひねくれる(捻くれる)】
・性質・考え方・状態が素直でなくなる。
・ねじける。
(岩波書店『広辞苑第七版』より抜粋)

あなたの周囲にも、「ひねくれた人」がいるのではないだろうか。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

さまざまなことを素直に受け取らない。褒めたとしても喜ばず、褒められたことを疑ってしまう。みんなで何かを進めようとすると、その“進路”が一人だけ明後日の方向を向いている。しかもそれを悪びれない。

自分は自分。まわりとはちがう。協調性が低く、ときに相手を見下したり、あるいは妙に自己評価が低かったりする。

でも、ひねくれたこと自体が、必ずしもマイナスに働くとは限らない。独創的な発想、ネガティブな視点からくる客観性など、ひねくれ者ならではの活躍の場もあるはずだ。

生命の歴史においては、“ひねくれ者”を多数輩出し、繁栄を勝ち取ったグループがある。

そのグループの名前は、おそらく古生物に詳しくない人でも知っている。

アンモナイト類」である。

次ページ「アンモナイト」という言葉で想像するのは…
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