知らない人と知っている人の曖昧すぎる境界線

ネット上では顔も見たことない人との恋愛も

「知らない人」ってどんな人?(写真:gremlin/iStock)

幼い頃、親に「知らない人からチョコレートをあげると言われてもついていってはダメ」「車に乗った知らない人から『家族が事故にあったから病院へ行こう』と言われても絶対に乗ってはダメ」など、何度か言われた記憶がある。

そもそも「知らない人」ってどんな人?

「知らない人についていってはダメ!」とは、親が子どもによく言い聞かせる言葉だろう。ところがいまや、隣人もよく知らないという時代。「そもそも『知らない人』ってどんな人?」というところから教えなければならないようだ。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

セコムが運営する『子どもの安全ブログ』によれば、「知らない人についていってはダメ!」と言っても、子どもはその意味を正確に理解するのが難しいという。話したこともない人でも、子どもの視点では、よく行く場所で見かけるなら「顔を見たことがあるから、知っている人」という認識になるのだ。

「よくゲームを貸してくれるお兄さん」「いつも公園で犬と遊ばせてくれるおじさん」など、ただ親切で子ども好きな大人ならいいが、なかには犯罪者が子どもを物色するために潜んでいるかもしれない。最近は「SNSで話し相手になってくれる人」というケースも多いが、それも「知っている人」という解釈になってしまっている場合がある。

子どもに対しては、ただ「知らない人についていってはダメ!」と言うのでなく、「名前を知らない人」「どんな人なのかよく知らない人」「お父さんお母さんが知らない人」など、まずは「知らない人」の定義をする必要があるようだ。

顔見知りが犯行に及ぶケースもあるから、もはや「知っている人にも、知らない人にもついていってはダメ!」と言うべき状況かもしれないが……。

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