病気の子どもを「動画で撮影」するのは非常識か

病状をうまく伝えられないときに有効だ

ここまでは【電話相談】の場合も同じです。そのほか、対面の受診の場合は、下記も伝えることで的確な判断材料となります。

・睡眠
昨晩は眠れたかは、非常に重要なバロメーターです。とくに咳や熱などの症状がある場合は、苦しくて寝られない場合もあります。
・周りの流行状況
保育園、幼稚園、学校、家族、一緒に遊んだお友達が、など周りでどんな感染症が流行っているかの情報を伝えて。保育園では流行の感染症がボードに掲示されていたりするので、常にチェックを。
・今までにかかった病気
かかりつけで既往歴を既に伝えている場合をのぞき、○○の病気で入院したことがある、喘息気味と言われている、早産だった……など、心配な状況があれば事前に伝えて。
・家族の病気
家族や親戚の主な持病がある場合も伝えると判断材料となります。例えば親が喘息、叔父が心臓病でペースメーカーを入れている、など。

「あとポイントとしては、受診の場合は対面ということもあり、つい長々と症状を説明してしまいがちです。ですが、まずは受診にきた理由のメインの症状をまず伝えてください。というのは、過去に遡って前からある症状から話をすると、それは一旦治ったものという場合もあります。そうなると病状の診断がしづらい原因にもなります」

写真撮影、動画撮影はむしろ積極的に!

病状の写真や動画を撮ることは非常識なのでは?!といった、賛否両論もちらほら耳にします。そこで、小児科医としての立場としてどう感じられるかを聞きました。

「写真や動画は、じつは私たちとしては大歓迎。言葉で説明されるより、事実が分かりやすくてありがたいです。呼吸に関しても夜になると悪くなる場合が多いので、『今は落ち着いてますが夜が酷い』というい場合は、録音や動画があると分かりやすいです」

写真や動画は非常識ではないんですね!

「非常識といえばどうかなと思うのは、病状の写真をSNSにあげることや、入院中の様子をあげること。入院中の写真はとくに、他の個人情報が入りこむ可能性があるので、やめておいたほうがいいかと思います。また、診察中に撮影をしたい場合は、まず先生の了承を取って」

まとめると……

・写真にすると明確
ウンチ、発疹、予防接種後の腫れ、目の充血、目やに…など、口頭での程度説明が難しいものは写真撮影がオススメ。なお、食物アレルギーが疑われる発疹の場合は、その際に食べたものの成分表示などの撮影をしておくこともオススメです。
・動画にすると明確
寝ている時の呼吸音、呼吸が苦しい時の胸の様子(陥没呼吸など)、痙攣の様子、歩き方など動作が心配な場合…など
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