「テレビが取材に行く」お店には共通点がある 渾身のプレスリリースがゴミ箱行きになる訳

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影響力の高いテレビで「商品」を取り上げてもらうためには……(写真:U-taka/PIXTA)
「わが社の商品をテレビに取り上げてもらいたい!」。そんなときに最も有効な方法はプレスリリースを送ること。しかし、忙しいテレビ局ではすべてのプレスリリースに目を通すのは難しいのが現実です。
情報報道番組を中心に放送作家として30年活躍する石田章洋氏が、新著『タダでテレビに取り上げられる方法』の中から、多忙なテレビマンの目にとまる「プレスリリースの書き方」を紹介します。

SNS時代だからこそ、テレビのPR効果が効く

ビジネスをやっている方なら、誰もが自らの商品やサービスの知名度を高めて、「もっと新規客やリピート客を集めたい」と考えるでしょう。そんなときにおすすめなのが、テレビを通じて、あなたの商品やサービス、あるいは会社名や店名(以降、すべて「商品」)を広く視聴者にPRして認知度を上げることです。

テレビでCMを打つには、数千万円の費用が必要です。しかし、「テレビに取材してもらう」のであればタダです。

しかも、視聴者の信頼度も広告に比べれば、CMよりもPRのほうが断然高くなります。例えば、マツコ・デラックスさんが、いくらテレビCMで、「これ、うっま!」といっても「じゃあ、その商品を買ってみようか」となる人は少ないでしょう。ギャランティーをもらい、仕事としてやっていることが、誰にでもわかるからです。

一方、TBSテレビの人気番組「マツコの知らない世界」で、マツコさんがスイーツを口にして「何コレ? むっちゃくちゃうまいじゃないか、コノヤロー!」と言いながらうっとりと目を細めたらどうでしょう。思わず、食べたくなりませんか? その効果やコストパフォーマンスの高さはCMとは比べものになりません。

次ページ一斉に多くの人にアピールできるメディアは、今もテレビだけ
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