「本末転倒な選考」がまかり通る時代は終わった データで判定、「就活テクニック」も無意味に

✎ 1〜 ✎ 577 ✎ 578 ✎ 579 ✎ 最新
拡大
縮小
「すぐ手を上げなかった学生は不採用」など、”独自の法則”で選考を見極める人は少なくありません。しかしそうした時代は終わりを告げようとしています (写真:Fast&Slow/PIXTA)

今回のテーマは「選考方法」です。

というのも、ここ最近、人事担当者と話している中で、「面接で人の善しあしの見極めはできない」という意見を、耳にすることが増えました。

『就職四季報』特設サイトはこちら

もともとそう思っていた人もいましたが、このことをハッキリと口にする人が多くなってきたように思います。

その背景には、精度と効率を上げるために、AIなどのデータテクノロジーを取り入れ、入社前と入社後の人材評価のデータから、評価推移の可視化ができるようになってきたことの影響が大きいと感じています。

面接では評価ができない

そこで明らかになったのは、入社前の面接評価がよかった人材が、入社後、その評価通りに活躍している事例が、それほど多くないということです。

ある大手IT企業で自社の人材を分析したところ、入社前の評価と入社後の評価が一致していた人材は3割程度しかいなかったという話を聞きました。一致する割合は、企業によって違うとは思いますが、私が話を聞いている限り、高い精度で入社前・入社後評価が一致している企業は、とても少ない印象です。

次ページ面接では見極められない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT