少年野球で大改革起こすポニーリーグの現在地

今のトレンドを先取りする画期的な取り組みだ

ポニーリーグはほかの野球団体に先んじて改革に乗り出しています。写真はイメージ(筆者撮影)

10月下旬、少年硬式野球団体の一般社団法人日本ポニーベースボール協会(通称ポニーリーグ)による「SUPER PONY ACTION 2020」の立ち上げの記者会見があった。この取り組みは、今の日本野球界のトレンドを先取りする画期的なものだ。

会見には、協会の広澤克実理事長(元ヤクルト、巨人、阪神、野球解説者)、知名朝雄代表理事、慶友整形外科病院スポーツ医学センター長で自身もポニーリーグのチームを運営する古島弘三医師、那須勇元専務理事・事務総長が臨んだ。

ポニーリーグが改革に乗り出した意義

以前にもこのコラムで紹介したが、ポニーリーグは、ボーイズ、リトルシニア、ヤングとともに、日本少年硬式野球会の主要4団体の1つではある。

しかし、選手数は2000人と4団体の中では最も小さい。ほかの3団体が、日本独自の少年野球のスタイルへと発展したのに対し、ポニーはアメリカ本部の考え方を踏襲している。

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原則として大会はすべてリーグ戦、12人そろえば1チームとし、チームの全員が試合に出場する、「リエントリールール」で一度試合から外れた選手も再度出場可能。こうしたルールの根底に“野球は試合に出て覚えよう”という共通認識がある。

PONYとは、Protect(守る)・Our(我々の)・Nation’s(国の)・Youth(青少年)の頭文字を取ったもの。「我々の国家の宝である青少年の成長を守ろう」をポニー理念としている。

独自路線を行く団体だが、ポニーからは高橋由伸(前巨人監督)、清水隆行(元巨人、西武)、栗山英樹(日本ハム監督、元ヤクルト)、川島亮(元ヤクルト、楽天)、石井一久(元ヤクルト、西武、MLB、現楽天GM)、若松駿太(元中日)、大嶺祐太(千葉ロッテ)、今井達也(西武)、荒木郁也(阪神)、梅野隆太郎(阪神)などの野球人を輩出している。

今季ドラフトでもオリックス1位の宮城大弥(興南高)が宜野湾ポニーズ(沖縄)、ヤクルト3位の杉山晃基(創価大)が墨田ポニー(東京)、西武7位の上間永遠(四国IL徳島)が、ポニー・沖縄ダイヤモンドBBC(沖縄)など、ポニー出身選手のプロ入りが相次いでいるのだ。

会見で発表されたSUPER PONY ACTION 2020は、4つの大きな取り組みからなっている。

① 中学生全学年への投球数制限の導入
中学1年生 1試合の投球数 60球 変化球は禁止
中学2年生 1試合の投球数 75球
中学3年生 1試合の投球数 85球

同日の連投および投手と捕手の掛け持ちは禁止。1日50球以上投球を行った場合、投手休養日1日を設定。3連投は禁止する。同一試合の再登板を1回だけ認める。

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