スカイライナー大増発、「夜の成田」不便は解消? 空港開港時間延長に合わせダイヤ改正

拡大
縮小
成田空港の開港時間延長や空港利用者増加に伴うダイヤ改正で大増発された京成電鉄の「スカイライナー」(撮影:梅谷秀司)

日本の空の玄関口である成田空港。羽田空港の国際化が進む中でも、2018年の国際線利用者は3500万人を超えており、訪日客はもちろん、日本人が海外へ向かう場合も成田から出国するケースが多い。

加えて国内線もLCC(格安航空会社)を中心に年間724万人が利用しており、全体での旅客数は年間4000万人以上を数える。まさに成田空港は、羽田空港とともに日本を代表する空港なのだ。

しかしながら、空港アクセスについては利用しにくい点もある。その1つは、成田空港は京成電鉄(成田スカイアクセス線を含む)とJR東日本の2つの鉄道が乗り入れていながらも、乗りたい時間に電車がなく、駅で長時間待たなければならないケースがあることだった。

スカイライナーの不満解消へ

とくに、時間に追われる出張者などを中心に不満が多かったのは、最速36分で空港第2ビル・第3ビル駅と日暮里駅を結ぶ京成電鉄「スカイライナー」の運転本数と間隔だ。現在は1時間当たり2本が基本だが、間隔が20分の時間帯と40分の時間帯があり、目の前で発車してしまうと次の列車まで40分待たなければならないケースもある。

世界的な都市である東京の玄関口のアクセス交通としてはお粗末なダイヤだったが、ようやく解決されることになった。10月27日から、開港以来23時までだった空港の運用時間が24時までに延長されることや、訪日旅行客の増加などを受け、10月26日のダイヤ改正で日中時間帯のスカイライナーが1時間3本(原則20分間隔)に増発されたのだ。

次ページ一挙に1日当たり23本も増加
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT