サムスン電子、利益半減でも影響が軽微なわけ

日本の経済制裁の影響は今のところ限定的

サムスン電子の今回の決算を受け、2018年末から本格化してきた世界的なメモリー半導体の需給が改善しているのではないか、との見方が出始めた。

NANDフラッシュメモリーは下半期になって価格が上昇しており、在庫調整も速いペースで進んでいる。ただ、DRAMは依然として振るわず、年末まで楽観視できない。ドル高ウォン安による為替の影響は、サムスンの業績にプラスの影響を与えている。

日本の経済管理措置の影響は限定的

日本政府の経済管理措置の強化による影響も、現段階では限定的だとの見方が大勢を占める。日本政府は今年7月4日、韓国の主力輸出品である半導体の主要素材に対する輸出規制を強化した。また、8月28日に輸出手続きを簡素化できるホワイトリスト(カテゴリーA)対象国から外した。

7月の発表直後にサムスン電子の李在鎔副会長が訪日し、日本の財界関係者などと積極的に面会。事業への協力と日本政府への対応策などをヒアリングしていた。

また、李副会長は9月20日に日本財界からの招きで東京でのラグビーワールドカップ開会式と開幕戦を観戦した。このような李副会長の積極性が、「非政治的な分野では日韓はやはりパートナーだ」という事実を日韓ともに印象づけたという評価が広がっている。さらに、輸出管理措置の先行きが不透明な中、サムスン電子の広範囲なグローバルネットワークが功を奏しているという評価も出始めた。

財界関係者は「市場の目標値を今回上回ったことで、業績の悪化は底を打ったと思われる。季節的な要因などで今第4四半期の業績は頭打ちになりそうだが、2020年には本格的に回復局面へ入るだろう」と見通す。ただ、「米中貿易戦争の行方や、李副会長が抱える贈収賄裁判の結果といった不安要素は依然として残る」と付け加えた。

李副会長は、長年にわたり友人だった崔順実氏に朴槿恵・前大統領が便宜を図ったという、いわゆる「崔順実ゲート」で贈賄や横領などの容疑で2017年に逮捕された。その後、控訴審で執行猶予付きの有罪判決を受けて釈放されたものの、大法院(最高裁判所)が二審判決を破棄し、ソウル高等裁判所へ差し戻し、現在同高裁で審理中だ。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 御社のオタクを紹介してください
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 令和を生きる若者のための問題解決法講座
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
大赤字のソフトバンクグループ<br>それでも強気を貫く根拠

収益に大きな貢献を続けてきたファンド事業がグループの決算に大穴を開けた。事態急変でも孫社長は「反省はするが萎縮はしない」。強気の理由は何か。いずれにせよ焦点は上場申請を取り下げた米ウィーの再建だが、長丁場になりそうだ。