1日30回の授乳した日も「多胎児子育て」の苦悩

誰に助けを求めていいのかわからない時も

妊娠期から続く心身の不調に、相次ぐ授乳による寝不足…さまざまなことの積み重ねが、多胎児育児の親を追い詰めてしまいます(写真:Mavarick/PIXTA)

今年3月、当時生後11か月だった三つ子の次男を床にたたきつけて死なせたとして、傷害致死の罪に問われていた愛知県豊田市の母親に3年6か月の実刑判決が名古屋地裁で言い渡され、大きな話題となりました。

また今月24日、名古屋高裁は懲役3年6カ月とした名古屋地裁の判決を支持し、弁護側の控訴を棄却しました。

報道によると、母親はミルクを3人合わせると1日24回与えており、寝る時間もほとんどなく、成長が遅かった次男について悩んでいたといいます。

支援の充実を願う親の切実な声

自治体などに相談はしていたものの、うまく支援につながらなかったようです。

当記事は、『CHANTO』の提供記事です。

裁判を通して三つ子育児の大変さが伝わったことで、実刑ではなく執行猶予を求める署名運動が起こり、豊田市の外部検証委員会は6月、双子や三つ子などの「多胎児」を育てる家庭に対する支援の重要性が認識されていなかったなどとする報告を公表しています。

虐待で命を落とす子どもの報道はなくならず、聞くだけで胸が痛みます。もちろん、虐待は許されることではありません。

しかし今回は、双子や三つ子を育てているお母さんたちから、「他人事じゃない」という声がたくさん上がりました。

「虐待なんてもってのほか」と切り捨てることは簡単ですが、大多数の人が多胎児の育児を経験したことはありません。多胎児の出産・育児は、どういうものなのでしょうか?お母さんたちの声を聞いてみたいと思います。

「寝る時間はないし、むしろ寝ない方がいい、と思って寝ないようにしていました。座ると寝てしまうから、ご飯も立ったまま食べたり…今思うと、鬱っぽくなっていたのかな、と思います」

東京都で1歳になったばかりの双子を育てる会社員の茂呂茜さんは、生後3か月ごろまでの育児をそう振り返ります。子どもが欲しいとは思っていましたが、妊娠して双子と分かってからは戸惑いの連続だったそうです。

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