35歳以下の女性と結婚したいシニア婚活の現実
子どもを残したい理由で外国人を選ぶ人も

財産のあるシニア男性は、実子をもうけたいという願いから外国人女性を伴侶に選ぶこともある。どのようにして婚活が行われ、結婚に至るのか、ブライダルアライアンス幹部の萩森高勝さん(仮名)に聞いた(写真:Pangaea/PIXTA)
還暦を過ぎてなお、人生最高の伴侶を求めるシニア層のリアルな姿を追った、幻冬舎新書『ルポ シニア婚活』(篠藤ゆり・著)。
2019年9月26日発売予定の本書から一部を公開。
財産のあるシニア男性は、実子をもうけたいという願いから外国人女性を伴侶に選ぶこともある。
だが妻となった女性たちは、夫婦の営みを毎晩求められることに疲弊し、仲介業者に苦情を寄せる場合もあるという。
女性側に資産状況を知らせない理由
国際結婚の仲介をおこなう結婚相談所が多く加盟する、ブライダルアライアンス幹部の萩森高勝さん(仮名)によると、日本との経済格差がある国の場合、国の家族に仕送りをすると親孝行ができるので、それが理由で日本人と結婚したいという女性はかなりいるという。
また、働かない、浮気をする、アルコールに依存する人や暴力をふるう人が多いなどの理由で、自国の男性が嫌いという女性も少なくない。
以前はいわゆるお見合いツアーを実施していたが、ツアーだと人気のある女性を奪いあったり男性同士でけん制しあったりすることがあり、現在は、男性1名に対し複数の女性とのお見合いのみ。
各国の現地スタッフがお見合いに参加する条件に合う女性を募集し、男性は日本から現地に行き、お見合いが成功したら後日現地で結婚式を挙げるケースが多い。
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