「2週間誰とも話してない」独居老人男性の切実
シニア向けの結婚相談所には80代の登録者も
初七日が終わらないうちに婚活をはじめるというのはさすがに少数派と思われるが、妻と死別した男性はさみしさに耐えられないうえ、家事をしてくれる人がいないと不便なのだろう。
夫が先に亡くなると女性はその後イキイキとするけれど、妻に先立たれると夫は病気になりやすいとよく聞くが、どうやら男性のほうが孤独に弱いようだ。
86歳の男性会員、85歳の女性会員も
一般的な婚活方法としてよく知られているのは、シニア向けの結婚相談所に入会し、お見合いをする方法だ。
料金設定やシステムは相談所によってそれぞれ異なり、サービスの内容もちがう。
1年で結婚にいたると仮定した場合、結婚相談所に支払う年間の活動費は、成婚料も含めて15万~40万円くらいが一般的だ。
「大人の結婚相談所」をうたっているエムズブライダル代表取締役CEOの宮﨑央至(ひろし)さんによると、会員のうち最高齢は、男性が86歳、女性は85歳だという。
「86歳の男性は、事業をされており、今も現役でお仕事をなさっています。前の奥様とは別居が長かったのですが、なかなか籍が抜けず、やっと離婚が成立したので再婚相手を探していらっしゃいます。
85歳の女性は以前、百貨店で販売員などをなさっていた方で、今まで結婚経験はありません。一度は結婚したいということで、82歳で入会されました。
その方は同じ世代の方何人かとお見合いをされましたが、まだご結婚には至っておりません」