交通違反逃れのデマを信じた自己正当欲の正体

直面したくないがゆえに認識をゆがめまくる

先日、ネットのデマを信じて出頭拒否した男が逮捕された。トンチンカンなデマにだまされてしまう人の心理とは(写真:tkyszk/PIXTA)

8月21日、埼玉県警が道路交通法違反(速度超過)の疑いで同県上尾市の会社員の男性を逮捕した。

ネットで見つけた文書を送れば捕まらないと思った

今年4月に速度違反の取り締まり装置「オービス」で38キロの速度超過が確認され、4月から7月までの間、電話や郵送などで再三にわたって出頭を要請したものの、男性は「(オービスの写真に)写っているのは私ではない」「第三者に車を貸していた。その人の名前は明かせない」などと書いた紙を県警に送り、その後も「書面の通りです」などと拒み続けていたという。

逮捕された男性は「ネットで見つけた文書を警察に送れば捕まらないと思った」などと供述。

どうやらインターネット上には、「オービスは写真に写った車のナンバーから割り出した車検証の持ち主の住所に通知が届くもの。でも、写真一枚で本人と断定できないのだから、上申書を書いて『自分じゃない。運転していた人の名前は明かせない』と突っぱねておけば取り締まりを逃れられる」という内容のデマが流れており、上申書の文例や提出手順などを指南する人物もいるらしい。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

「運転していた人の名前は明かせない」? 普通に考えれば、それって「犯人隠避(いんぴ)します」と言ってるようなもんだと思うし、警察としても、そんな書面が届けば逆に捜査しなければならなくなると思うのだが……。逮捕された男性は鵜呑(うの)みにしたらしい。

一体どんな風にデマが流されているのか? インターネット上を検索してみると、「無料交通取締りご相談」を謳うサイトを発見した。

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