斬新!ダイキンの「イタリア新オフィス」に潜入

働き方改革は今、世界中でアツいテーマだ

向かい合った社員同士のデスクの仕切りには防音仕様のボードを使って、仕事に集中できるようにしているのも、声の大きいイタリア人が多く働く会社ならではの配慮。さらには、安心して電話ができる密室の電話ブースや、こもって考え事をしたい人向けの個室、少人数でひざを突き合わせて議論できるミニ会議室などもあり、仕事の内容や気分に応じて伸び伸びと自由に働ける仕掛けが随所にあってワクワクさせられる。

40枚用意された可動式の間仕切りで、会議ごとにスペースを作れるしくみ

このオフィスに移転してからの社員の様子について、ルームエアコンのマーケティングおよび営業のゼネラルマネージャーを務めるアントニオ・ボンジョルノ氏は「これまで会議といえば大きなスペースに集まり、ファシリテーターの議事進行にしたがって進めることが多かったのですが、もっと自由に共有エリアでコミュニケーションを取れるようになりました」と最近のポジティブな変化について語る。働きやすい環境で一人ひとりの社員が生き生きと働くことで、周囲を巻き込みながら、相乗効果を生みだしている。 

「居心地のよいオフィス」で効率向上を狙う

社員のため、おしゃれなだけではなく座り心地のよさも追求したこだわりのいす

大きなテーブルの脇には随分とおしゃれないすが置かれているのが目を引く。聞けばここは営業スタッフがオフィスに来たときに使うスペースだそうで、「普段は外にいる営業スタッフがオフィスに戻ってきたとき快適に感じてもらえるよう、スタイリッシュで座り心地のいいものを選んだのです。オプションでクッションもつけたんですよ」と亀川氏はにっこり。座らせてもらうと、確かに極上の座り心地だ。

社員たちが自然に交流を持てる休憩スペースもあり、あちらこちらに置かれたクッションのようなスツールや観葉植物など、どこを見ても居心地のよさが感じられる。あるべきオフィスの姿を導き出すため、事前にデザイナーとワークショップを行ったという話に大いに納得した。

社員が使える、気軽な打ち合わせコーナー。居心地のよさを最優先に、照明も工夫されている

注目すべきは、オフィスとしての機能だけではなく、専売代理店向けの「おもてなしのショールーム」やサービス拠点も併設されていることだ。

ショールームでは、商談に使うテーブルといすのセットや、スペースのないところでもさまざまな形に組み合わせて使えるモジュールデスクなど、店舗にそのまま置いて活用できるオフィス家具の提案までしているのが特徴だ。

日本でもおなじみの「risora」など、ダイキンの商品が紹介されている

壁には日本で「risora」の名前で販売されている、機能性とデザイン性の両方にこだわったエアコン「stylish」や、ヨーロッパデザインの「EMURA2」のほか、イタリアでは未発売だが日本で好評を得ている、洗面所やキッチンなど小空間向けの空調機器「ココタス」などが展示され、展示品ごとに床と天井が三角形に仕切られている。床はカーペットが三角形に薄く色分けされ、天井にはLEDライトで三角形が作られており、空間そのものを邪魔しない仕掛けだ。

床はカーペットで、天井はLEDライトで三角形に仕切られている

同社マーケティング部長のエレナ・センシ氏は「このトライアングルはダイキンのロゴからインスピレーションを得て考えられたもの。店によって広さが違っても、トライアングルをいくつか組み合わせることで空間づくりができることを示しています。テーブルやいすのデザインにこだわっているのは、少しでもイタリア人が美しいと思うデザインコンセプトに近づけたいから。アイデア次第でエアコンもインテリアになることがわかるショールームになっていると思います」と語る。

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