プラゴミ削減へ「大麦ストロー」にかかる期待

六条大麦生産量日本一、福井の企業が開発

プラスチックごみの削減が盛んに言われる中、福井の企業が名産の大麦からストローを開発しました。(写真:portishead1/iStock)

紙製品商社のタナックス(本社福井県福井市今市町、茂原昌來社長)などが商品化を進めていた、県産六条大麦の茎を使ったストローが完成した。

プラスチックごみによる環境汚染が問題となり、プラ製ストローの使用をやめる動きが国内外で広がる中、飲食店などでの需要を見込む。7月4日には、損保ジャパン日本興亜本社(東京都新宿区)の社員食堂などで提供され、好評だった。

大麦の茎は空洞になっており、表面は滑らか。麦わらの英語は「straw(ストロー)」で、かつては飲料用のストローとして使われていたという。

「プラ製と使用感は変わらない」

タナックスは、プラ製に代わる製品のニーズの高まりを受け大麦ストローに着目。福井県は六条大麦の生産量日本一で、福井ブランドの発信にもつながると考えた。大麦の生産は坂井市のファーム本田が担い、タナックスが加工、殺菌などを行っている。

大麦ストローを使って飲み物を味わう女性=東京都内(写真:福井新聞)

4日に提供されたのは、損保ジャパン日本興亜本社ビルの社員食堂と、社外の人も利用できる喫茶店。同社はプラごみ削減に力を入れており、昨年10月から両店でのプラ製カップとストローの使用をやめた。福井県と地方創生に関する協定を結んでいる縁もあり、大麦ストローを1千本限定で導入した。

社員らには「プラ製と使用感は変わらない」などと好評で、大麦ストローで食後の一杯を楽しんでいた。この日で半分以上が消費され、残りは5日に提供される。

県内でも複数の飲食店で導入が決まっているという。商品名は飲食店向けが「naturaw(ナチュロー)」、小売り向けは「麦愁(ばくしゅう)」。希望小売価格は10本入り300円。初年度は50万本の出荷を目指す。問い合わせはタナックス=電話0776(38)2721。

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