30歳までに1000万貯めた人が語る「貯蓄5鉄則」 本気で2000万円貯めたいなら何をするべきか

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NGその1 ボーナスを給与口座に入れっぱなしにする

夏のボーナスが振り込まれたという人も多いだろうが、2000万円を目指すならそのまま給与口座に入れっぱなしはまずい。毎月の収入は生活費でほぼ使い切ってしまう家庭はなおさらだ。ボーナスを給与口座に残したままだと、知らないうちに目減りしていく。まだ残高がある、という気持ちの緩みが、浪費のハードルを下げるからだ。

給与口座とは生活費の入れ物であり、貯蓄の入れ物ではない。ボーナスはまとまったお金が口座に入る絶好のチャンス。ここで貯蓄分をキープしておくことが2000万円への一里塚となる。

筆者の場合は、ボーナスは9割を貯蓄に回していた。そのために、振り込まれたらすぐに別の口座に移して、ネット定期預金に預け替えた。むろん、今より金利も高かった時代ではあるが、金利の差よりも生活口座と切り離すことが大事だったのだ。まずはいったん別の場所に移して、そのあとじっくり使い方やいくら貯蓄に回すかを考えるべきだ。

まとまった金額に育つまでは、金利にこだわらない

NGその2 金利が高そうな預金を探す

ボーナス時期になると、それを当て込んだ特別金利やキャンペーン金利をつける定期預金が出現する。大手銀行の定期預金金利が年0.01%(1年物・税引前)程度に対し、0.3%や0.4%という数字が出てきてオッと思わせられる。それも、10万円から預けられるとあると、よしよしと思うものだ。

しかし、こういう定期に10万円を預けても、利息は数百円ほど。0.4%でも400円だ。当たり前のことだが、利息は元本の額に連動する。いくら高めの金利がついていても、預けるお金が少額ではあまり意味がない。数百円のために、新しく銀行口座を開き、この口座に振り込みをし、こういうキャンペーンは1年定期が多いので1年間じっと待つ――というのは、割に合わないのではないだろうか。

筆者もかつてそうだったが、金利が高いぞと話題になれば新しい銀行の口座をあれこれ開いたものだ。しかし、預金口座の数が増えては管理も面倒だし、100万円に満たない細かい預金があちこちの口座に分散――という状況にもなりかねない。

せめて100万円以上まとまった金額に育つまでは、金利にこだわらずコツコツ積み立てていったほうが合理的だと思う。

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