女子高生が愛用する「勉強に役立つ手帳」の正体 社会人にも役立つ最強のアウトプット勉強法

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②1日の計画は、勉強を始める直前に立てる

1日ごとのページには、その日の目標、TO DOリスト、スケジュールなどが書き込めるようになっています。私のおすすめは、勉強を始める直前に書くこと。

どうもやる気が出ないとき、「やる気が出るまで待つ」なんてことはしていませんか? やる気スイッチを入れる秘訣は、「とにかく作業を始める」。軽い作業でいいのでとにかく机に向かって始めてみると、脳の側坐核の神経細胞が活動し、海馬と前頭前野に信号が送られてやる気が出るのです。その所要時間はたったの5分。

前夜に予定を立てておかないと不安という人はそれでも構いませんが、私の場合はワクワクして眠れなくなってしまいます。やる気スイッチを入れて効率的に勉強するためにも、勉強前の5〜10分で計画を書くことをおすすめします。

モチベーションを保つには

③TO DOは3つずつに分割する

人間の脳の作業スペースは限られていて、同時に処理できる情報は3つが限界。「あれもやらなきゃ」と頭の片隅で考えているだけで、効率は大幅に低下します。タスクが多いときは3つずつに分割し、「午前中にやること」「午後にやること」「今日中にやること」などに分けましょう。そして「今」のタスクに集中します。

「数学を1時間やる」といった漠然としたタスクはNG。「問題集を○ページから○ページまでやる」など、達成したかどうかわかるものに変更します。

人間が高い集中力を発揮できるのは15分までなので、「英単語を1時間で50個覚える」というタスクなら、15分ごとに少し休憩を挟みながら12〜13個ずつ覚える形に小分けするのがベター。たとえ最後の15分で覚えきれない単語が出てきても、前半戦で順調に達成していればドーパミンは分泌され、モチベーションは上がります。

④目標を達成できたかどうか必ず振り返る

その日の勉強を終えたら、目標の達成度を必ず振り返ります。クリアしたものにシールを貼ったり、マーカーで色をつけたりすると、なお効果的。「ご褒美」効果が得られ、ドーパミンが増します。達成できなかったものがあれば、「スマホを見すぎた」などの理由もできるだけ書いてください。翌日には改善を意識できます。

目標を立てたら、1日・1週間・1カ月……と期間ごとにフィードバックすることが大切。達成の積み重ねが自信になっていきます。

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