「絶対にだまされない」と過信する人の落とし穴

実はその根拠のない「過信」こそが危ない

詐欺やデマなどに騙されることなどない―。その過信が実は落とし穴かもしれません(写真:Graphs/PIXTA)

詐欺はどのような隙をついて人の心に入り込むのか?

警視庁の特殊詐欺被害に関する調査広報資料によれば、「オレオレ詐欺」を見破った人のうち70.3%は、犯人から電話がかかってきて、ニセのトラブルを話し始める前に詐欺だと気が付いたという。その理由は、「声が違う」が圧倒的だ。

では、その声が、息子や孫にそっくりだったら? 事実、騙された人の62.7%は、その理由を「声がそっくりだったから」と答えている。たまたま声が似ていたという不運が重なった時、条件は一変してしまうのだ。

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

声だけではない。2018年頃から「ふるさと納税」の偽サイトが多数発見されるようになり、寄付金を振り込んだのに返礼品が届かないなど、騙される人が相次ぎ大問題になっている。

偽サイトは、よく見れば「ふるさと納税」なのに「税込」「販売価格」「SALE!」などおかしな点が散見されるのだが、本物のサイトから画像や文言を無断転用して制作されているのもあって、そう簡単に見分けがつかない。ネットショッピングに慣れた世代ほど受け入れやすく、騙されやすい詐欺とも言えるだろう。

では、詐欺はどのような隙をついて人の心に入り込むのか? 実際の詐欺被害の実態から、「騙されやすい人」の特徴を分析してみたい。

1.「自分は絶対に騙されない」と自信を持っている

「オレオレ詐欺」被害者の調査では、なんと97%が「詐欺の手口を知っていた」と答えており、さらに95.2%が「(どちらかと言えば)自分は被害にあわないと思っていた」と答えている。

メディアを通して実際の詐欺の電話音声が公開され、その手口や特徴がすっかり浸透しているが、どこか他人事としか捉えておらず、「自分はこんな単純な詐欺には引っかからないさ」と馬鹿にしたり、根拠のない自信を持ってはいないだろうか? それが隙なのだ。

いつでも誰もが騙される可能性があるのが現実である。騙された人には、「たまたま不運に見舞われた」部分もあり、いつか自分にも起こりうる自然災害、くらいに思っていたほうがよいかもしれない。

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