うっかり相手をイラつかせる人の「残念な一言」 「案外」「意外と」を連発していませんか?

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「どうも、人とうまくいかない」と思っているとき、伝え方で損をしているかもしれません(写真:Taka/PIXTA)
「どうも、人とうまくいかない」と思っているとき。その原因はちょっとした言葉遣いや話し方にあったりします。わずかな癖で相手に「失礼な人」と思わせていたり、がちがちにマナーを守って話しているがゆえに、いつまでたっても人間関係が築けなかったり。そして怖いのは、多くの人がそれに気づかないことです。
元NHKのキャスターであり、現在は長崎大学でスピーチやコミュニケーションについて教えている矢野香さんに、最新著書『大人の伝え方ノート』でも解説している、気をつけなければいけない話し方について語っていただきます。

一度印象が悪くなると挽回するのは難しい

私は、NHKでキャスターを務めたのち、現在は大学教員として心理学、主に、人から評価される話し方や、人の印象がどう決まるのか、などコミュニケーションについて研究しています。

会社や学校、とくに新しい環境で、

「相手がなかなか動いてくれない」

「相手とのちょうどいい距離感がわからない」

「感じのいい話し方ができる人がうらやましい」

と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

一度ですっと相手の懐に入り望むような人間関係をつくることができるとしたら、ビジネスの場面はもちろんプライベートなどあらゆる場面でどんなにかうまくいくでしょう。そんなコミュニケーションがとれるかどうかは、あなたの伝え方次第です。

ただし、コミュニケーションにおいて、人間関係を上手に構築したかったら、ただマナーを守っているだけでは難しいでしょう。相手の気持ちを推し量ったうえで、うまく伝えることが必要です。とはいっても、その加減がわからず損をしている人が多いようです。

一度、相手から「あの人はちょっと……」と思われてしまうと、たとえ実際は違ったとしても挽回するのは難しいものです。それはすごくもったいないこと。

時期的にやっと新しい職場になじみはじめたという方も多いことでしょう。知らずに相手に「イラっとされている話し方」についてお伝えします。

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