病的に「自分が好きな人」がひそかに抱える葛藤

実は大きな不安を抱え現実直視を恐れている

「自分大好き人間」は自分が傷つくのを恐れるあまり、ホンネの付き合いがなかなかできない(写真:Minerva Studio/iStock)  
根拠のない自信がありすぎる。相手の都合や気持ちは眼中にない。プライドが傷つきやすい。ホンネで話せる友だちがいない。イラッとするとツイッターでつぶやく……。あなたのまわりにも、こんな人はいませんか? いま、自分のことしか考えられない「自分大好き人間」が急増しています。そんな彼らの心理メカニズムを徹底解明したのが、心理学者、榎本博明先生の『病的に自分が好きな人』。本書の一部をダイジェストでお送りします。

傷ついていることを知られたくない

病的に自分好きな人は、たえず周囲の視線を気にして、ビクビクしている。理想化した自分のイメージが打ち砕かれる恐れがあるからだ。

自己愛過剰で「自分はすごい」と思っている人がもっているのは、実績に裏打ちされた自信ではなく、根拠のない自信であるため、実は心の中に大きな不安を抱えている。

根拠のない自信は、厳しい現実にさらされると打ち砕かれ、大きな傷を負う。ゆえに、病的に自分好きな人は、現実を直視するのを恐れ、防衛的な構えをとる

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

自分は特別と思っているのに、特別扱いされないとき、むしろ軽んじられたときなど、大いに傷つく。自分はすごいと思いたいのに、思うように成果が出せずに、自分の無能さを思い知らされるとき、あまりに厳しい現実に目を覆いたくなる。

注目の的でありたいという思いが人一倍強いのに、全然注目してもらえないと、寂しい気持ちになり、ときに自己嫌悪に陥ったり、注目してくれない周囲に対して攻撃的な気持ちが湧いてきたりする。褒められると思っていたのに、褒めてもらえないと、大いに落胆するとともに、恨みがましい気持ちにもなる。

自分がグループの中心になりたいのに、どうしてもそうならないとき、理想像とのギャップに耐えがたいような屈辱を覚える。

次ページ傷ついているのを周囲に感づかれたらさらに傷つく
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