「やる気スイッチ」ドーパミンを増やすコツ

小さな目標を設定し「見える化」してみよう

けれども、その代わりに「達成した」ということが記憶に刻まれます。実は、これがとても大切。快楽を経験してドーパミンが分泌されると、その記憶が脳の中の「海馬」という器官に蓄積されます。脳にとってこのドーパミンはご褒美のようなものです。だから、またご褒美を手に入れるために、人は努力するのです。

ドーパミンは面白いホルモンで、何かを得るために苦労すればするほど、達成したときに分泌されるドーパミン量も多いのです。振り子の幅が大きければ大きいほど、反対 側に同じくらい動くのと同じように達成するまで、どんなに辛い思いをしたかで、苦労の振れ幅の大きさが全てドーパミンとしてかえってきます。

目標は「ドカンと大きく」より「小刻みにして習慣化」

大きなプロジェクトが無事に終わったとき、あなたは大きな達成感を得ると思います。でも、その後になかなかやる気が出ない、モチベーションが上がらない、空虚な気持ち になってしまうということはありませんか? いわゆる、燃え尽き症候群です。

何かを達成したときに、次の目標がないと廃人のようになります。なぜなら、ドーパミンが分泌されないからです。

ですから、何かを達成した後は、すぐに新たな目標を立てることが大切です。目標は、大それたものである必要はありません。むしろ、小さなもののほうがよいでしょう。

ポイントは、小刻みに目標を刻んで、その都度ドーパミンを獲得し、次なるやる気に つなげることです。

たとえば、1か月後に提出する企画書があるとします。その場合「今日は17時までに、このページまで仕上げよう」くらいの目標で充分です。達成できたらビールを飲んだりして、自分にご褒美をあげます。そしてこれを習慣化していきましょう。

小さな目標をクリアする習慣をつけるためには、目標を「見える化」することが大変おすすめです。

現在、わたしは血圧相談室というものを開設しているのですが、そこでも必ず血圧を記録し、折れ線グラフで記載しています。「徐々に落ちてきてますね」ではなくて、「先週は200でしたけど、今は180ですね。1週間で20も落ちましたよ」という具合です。

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やはり、記録というのはとても大切です。少しずつ変化すると自分ではよくわからなくなるので、目に見える形で自分に教えてあげるのです。

そういう意味で言うと、「仕事を17時までに終わらせる」「1日5人ではなく、7人のお客様を訪問する」というように、数値で測れるものはわかりやすくていいですね。

もちろん、数値化しにくい事柄でも大丈夫です。たとえば、「最近、上司に褒められるようになった」「愚痴を言わなくなった」など、毎日、自分の“良いところ”を10個書き出すことを習慣化すると、分泌されるドーパミンのおかげで、やる気エネルギーの充填もできますし、人の良い部分が見えるようになってきます。

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