中毒者続出の動画アプリ「TikTok」は安全か

中国政府が個人情報にアクセスできる?

SNSアプリのダウンロード数で世界トップになったTikTok(写真:Imaginechina/アフロ)

世界一のダウンロード数を誇る動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」。ユーザーは、音楽に合わせた口パクやダンスなどの15秒動画を投稿・視聴し合う。誰でも簡単に動画を編集・投稿できる高い機能性や見たくなる動画を次々に表示する中毒性で、女子高生を中心に若者を魅了。2017年秋のサービス開始からわずか1年半余りで、日本国内のMAU(月間アクティブユーザー数)は950万人に達している。

テレビCMなどの積極的な広告で露出も増えているが、高い認知度とは裏腹に中国の新興テック企業「ByteDance(バイトダンス)」(中国語では「北京字節跳動科技」)によって運営されていることは、日本のユーザーにあまり知られていない。そして、今やダウンロード数でフェイスブックを上回り世界一のアプリとなったTikTokが、世界中のユーザーの個人情報を収集していることへの懸念が広がっているのだ。

『週刊東洋経済』4月27日号の第2特集は「チャイナ・スタンダード」。新たなハイテク覇権国になりつつある中国の実像や、バイトダンスの正体などをリポートしている。

第2のファーウェイかとアメリカが警戒

今年1月、アメリカのピーターソン国際経済研究所(PIIE)は、「中国発のソーシャルメディアが西側諸国に(安全保障上の)リスクをもたらす」と題した衝撃的な報告書を発表した。

アメリカ国内で8000万回ダウンロードされているTikTokは軍人にも人気なため、「軍事施設内で撮影された動画がユーザーの位置情報とともに中国内に送信され、中国政府が容易にアクセスできる状態にある」と指摘。「西側の個人情報が、中国のセキュリティサービスによって潜在的にアクセスされうるという点で、ファーウェイ規模の問題となる可能性がある」と、政府に対策を呼びかけたのだ。

アメリカの専門機関はTikTokの何を警戒しているのか。PIIEの客員研究員で同報告書をまとめたサイバーセキュリティ経済学の専門家、クラウディア・ビアンコッティ氏へのインタビュー全文を公開する。

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