1人焼き肉は「千葉の郊外」でも通用するのか 3月にオープンした千葉・松戸店は出足順調

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千葉県松戸市にオープンした焼肉ライクの郊外1号店。開店初日から多くの客が訪れた(記者撮影)

「good」のジェスチャーをする手をあしらった看板が、千葉県松戸市の国道6号沿いに現れた。都心部で拡大を続ける1人焼き肉店「焼肉ライク」が、ついに郊外のロードサイドにも進出したのだ。

焼肉ライクの大きな特徴は、顧客が1人でも気軽に立ち寄れる点だ。もっぱら複数人での利用を想定している従来の焼き肉店とは異なり、焼肉ライクは1人で1台の無煙ロースターを使える席が多い。好きな部位を50グラム単位で選ぶことができ、自分のペースで自分好みの食べ方ができる。

新橋店は月商1600万円

焼肉ライクは目下、店舗数を順調に拡大している。既存の新橋、新宿、渋谷の都内3店舗と横浜1店舗に加えて、今年4月に五反田と秋葉原に店を開いた。さらに、5月には上野にも出店する予定だ。

2018年8月に出店した新橋の1号店は、月商1600万円を叩きだす。店舗面積が16坪なので、坪売り上げは約100万円。「坪売り上げ100万円という数字は、外食産業ではめったに見ない」(飲食店の不動産を取り扱う業者)。

松戸南花島店のオープニングセレモニーにはアンジャッシュの渡部建さんやタレントの秋元才加さんが訪れた(記者撮影)

郊外1号店となった松戸南花島店がオープンした3月29日には、テープカットにタレントの渡部建さんや秋元才加さんが訪れたこともあり、開店前から長蛇の列ができた。平日だが学生の春休みに当たるため、小学生の子どもを連れた主婦や中高生のグループも数多く見られた。

松戸南花島店は郊外型ラーメンチェーン「幸楽苑」を運営する幸楽苑ホールディングスがフランチャイジーとなり、既存の幸楽苑の店舗を業態転換する形でオープンした。

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