エアコン「5月から使うが正解」の決定的な理由

いつからつける?おすすめの使い方は?

では万が一、暑い盛りにエアコンを使えなくなったら……。いちばんわかりやすい健康リスクが熱中症だ。「災害レベルの猛暑」といわれた昨年、熱中症による救急搬送人員数の累計は95,137人となり(2018年5~9月の累計。総務省消防庁発表)、17年の同時期比で約1.8倍に達した。こうした健康リスクについて、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏はこう語る。

東京疲労・睡眠クリニック院長
梶本 修身

「実は、昨年の夏に熱中症で亡くなった高齢者のうち、6割は室内で倒れたケースでした。しかも、そのうち約半数は夜の発症。熱中症は『炎天下の屋外が危険』『活発に活動する若者がかかりやすい』というイメージが先行しがちですが、必ずしもそうではないのです」

日本の夏は総じて湿度が高く、汗が蒸発しにくいため、体内に熱がこもりがちになる。さらに暑さによって、さまざまな臓器の働きを調節する「自律神経」に疲れがたまり、体温調節機能が低下してしまう。それが熱中症の一因となるというわけだ。

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自律神経機能は筋力などと違って、20代から急激に減少するのが特徴の1つだ

また、あまり知られていないが、自律神経機能は加齢に応じてどんどん低下する。早いうちからかなり急激に低下することが判明しており、40代では10代の半分以下、50代ではなんと1/3程度にまで減少してしまう(グラフ参照:東京疲労・睡眠クリニック調べ)

「加齢によって暑さ・寒さに弱くなったり、日常生活の中で疲れを感じやすくなるのはこのため。これを補うためにも、とくに中高年以上は、エアコンをはじめとする空調機器をしっかり活用することが重要です」(梶本氏)

ここで重要なのは、快適性や不快感には、温度だけでなく『湿度』も大きく関係しているということだ。梶本氏も「快適な環境で過ごすことで生産性や作業効率が上がり、かつ健康でいられる。いまや、エアコンは非常に重要な生活インフラなのです」と力を込める。

温度だけでなく「湿度」をコントロールするのが大事

室内における適正な湿度は「60%以下」が1つの基準。快適な温度とともに、湿度もコントロールできる高機能エアコンを使うことが望ましい。「普段の生活の中ではとくに、関心を持たれにくい『寝室の空調』を見直してほしいと思います。寝ている間は体感温度に応じた空調の微調整ができないため、空調機器が大きな役割を果たします」(梶本氏)。

高品質なエアコンは、どうしても家族全員が集まるリビングに優先して置かれがち。しかし、湿度までコントロールできるような良質なエアコンは、実は寝室にこそ入れるべきなのである。夜寝るタイミングで心地よい温度・湿度に調整した後は、そのまま朝までつけっぱなしにしておき、体に負担をかけないよう空調し続けるのが理想的だ。

昼間は灼熱地獄、夜はムシムシして寝苦しい……。あと数カ月でやってくるであろう暑さのピークを迎える前に、今のうちからエアコンの試運転をしておこう。上記にのっとって正しい方法で行えば、涼しさも家族の健康も、両方守り抜くことができる。

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