医師が警告!「内臓脂肪」に潜む怖い病気リスク 「がん、糖尿病、高血圧…」あなたは大丈夫?

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内臓脂肪は放っておくと、とても危険!(写真:kai/PIXTA)
内科、循環器科の専門医として、数多くの患者と日々接している医学博士の池谷敏郎氏。血管、血液、心臓などの循環器系のエキスパートとして『名医のTHE太鼓判!』などテレビにも多数出演しているが、過去15キロ以上の減量に成功し、56歳でも体脂肪率10.6%を誇ることはあまり知られていない。
このたび、その減量メソッドを全公開した新刊『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える内臓脂肪を落とす最強メソッド)』を上梓した池谷氏に「放っておくと危険な内臓脂肪5つの健康リスク」について解説してもらう。

内臓脂肪は放っておくと、とても危険!

「またお腹が突き出てきた」「ウエストがきつくなってきた」と、日に日に強くなっていく中年体型。この体型の原因の1つは「内臓脂肪」が増えていくことといわれています。

『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える内臓脂肪を落とす最強メソッド』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

しかし、この中年体型から脱出したいと思っても、「運動する時間が取れない」「もう年なんだから、いまさら何をしても無駄……」と、何もしないで内臓脂肪をそのままにしてしまう人も少なくないと思います。

私は長年、血管、血液、心臓などの循環器系のエキスパートとして数多くの患者さんたちと接してきました。その患者さんにも「内臓脂肪を減らしていきましょう」とお話ししても、なかなか行動に移せない方が多くいました。

「太っている」だけで、ほかに体調が悪いわけではないことも、あまり気にしていない理由の1つになっていると思いますが、内臓脂肪は、そのままにしておくのは「とても怖い」のです。

内臓脂肪は、増えていくと「健康を害する」だけでなく、「命に関わる病気」に発展してしまう可能性もあるからです。中には、一見関係なさそうな症状でも、内臓脂肪と密接に関わっているものもあります。つまり、中年体型は、多くの病気に発展する危険性を持っているのです。

では、「内臓脂肪」が増えると、どのようなリスクがあるのでしょうか。「内臓脂肪」が原因の1つとされる健康リスクは数多くありますが、ここでは、放っておくと危険な「内臓脂肪5つのリスク」を紹介します。

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