東海道新幹線、浜名湖に津波が来たらどうなる 在来線は浸水想定区間も…地震への備えは?

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結論から言えば、東海道新幹線の線路面まで大津波がやってくることはないとされている。JR東海広報部によれば、現時点では、東海道新幹線において、津波の到達が予想される地域はないという。

弁天島駅が避難場所であることを示す標識。浜辺にて(筆者撮影)
弁天島駅付近にある「津波注意」の道路標識(筆者撮影)

静岡県が公表している津波浸水想定でも、弁天島駅付近は最悪1~2mの津波浸水高だが、東海道新幹線の線路は築堤上などにあるので、線路やホームにまでは津波はやってこない。

弁天島付近から浜名湖の海岸線のほうを見ると、背の高い防潮堤が見える。地形の特徴と防潮堤により大津波の威力が減衰されるのだろう。

ただし最悪のケースで、東海道新幹線の線路直下まで津波が襲来する区間がある(静岡県、愛知県公表の津波浸水想定)。だがいずれの区間も新幹線線路は高架橋や築堤となっているので、線路面までは津波が来ないことになる。

新幹線で大地震に遭遇したら…

もし、海岸近くを走行中の東海道新幹線に乗車中に大地震に遭遇し、車両は緊急停止、大津波警報が発令されたことを知ったとしても、決して慌てたりパニックを起こしたりしないことが肝要だ。落ち着いて乗務員の指示に従いたい。

東海道新幹線の線路下にまで津波が来ると想定(各県公表の浸水想定図より筆者の判読による)される区間は以下のとおりである。

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