就活セクハラ「OB訪問アプリ」の危険すぎる罠

広告代理店や不動産大手でもトラブルが…

次に登場するのは綾香さん(仮名・22)。

「簡単に言うとやり捨てされた。許せない」と、憤る。

「不動産業界志望で、マッチングアプリに登録してすぐに出会ったのがサイトウ(28)でした。大学時代の共通の知人もいることから心を許してしまい、アプリを通さずにすぐに直連(直接連絡すること)に移りました」

彼に力はなかった

サイトウはすぐに豹変した。

綾香さんは性行為を「合意の上といわれるけど、あの圧力の中、断ることはできなかった。レイプに等しい」と訴える(写真:週刊女性PRIME)

「資料を見せてあげると自宅に呼ばれお茶を渡すかのように当たり前に缶ビールを渡されました。ソファに座ったとたん突然、身体を寄せてきて“一緒に働きたいから断らないで。断られると推せない”とかめちゃくちゃな理屈を言ってきて……」

綾香さんは結果、身体を許してしまうことに。

「サイトウの勤務先は大手不動産会社だし、そこそこイケメンだし就職も世話してくれるならいいか、と脳内変換してしまったんです。だから自分としては彼女になったものだと思っていました」

その後は週1回ないし月に2回くらい会って身体の関係を求められる日々。就活はサイトウの差配で順調に進んでいるかと思いきや─。

「エントリーシートで落ちました(笑)。結局、彼にはなんの力もなかったんです。アプリの担当者イコール人事担当者だと思っていましたけれど、あさはかでしたね。

彼に落ちたことを言うと“プッシュしたけど無理だった”の一点張り。しまいには“あそこまで推したのに落ちたお前が悪い”的な態度で。頭にきたから、“別れる”って言ったら付き合ってないし的な。どこまでコケにされるんだと思いましたね」

綾香さんは笑い話にしているが、心の傷は深い。

「あとからわかったのは、サイトウはほかの女子大生にも手を出しまくっていたんです。強制わいせつで逮捕されるべきだから被害届を出そうと被害者同士で話したけど、なかなかまとまらない。争ってまた傷つくのが嫌みたい」

綾香さんも#MeToo運動をしていく予定だという。

#MeToo運動の声をすくい上げている作家の北原みのりさんは、

「1対1の圧倒的な権力関係の中で行われているセクハラです。許せないし、女性たちがあげた被害の声を無駄にしない社会を作っていきたいですよね。企業も、今回の事件を機に、社員教育を徹底してほしい」

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