話が面白くない人は「ある勘違い」をしている 素人お笑い評論家から脱却するためのコツ

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ウケようと思って話しても、スベってしまう人の特徴とは(写真:OwenPrice/PIXTA)
最近は「コミュニケーション能力」が新入社員に求められる能力の1位となるなど、「面白い話をすること」に対するニーズが、以前より高まっています。その一方で、どんなに頑張っても「面白い話ができない」「スベってその場の空気が凍ってしまう」という悩みを持つ人も増えています。
そこで今回は、「一般社会でウケるために必要な “ちょっとしたコツ”」について、放送作家の渡辺龍太氏が、著書『ウケる人、スベる人の話し方』から解説します。

芸人のテクニックをまねしてもスベる

突然ですが、今、「素人お笑い評論家」が巷にあふれています。この人たちは、「そこはこう話すべき」とか、「オチはこうあるべき」などと、まるでお笑いの専門家のようにふるまい、話したりしています。

その理由としては、大規模なお笑いブームがあり、テレビのバラエティー番組で芸人のフリートークを見聞きする機会が増えたからでしょう。その結果、素人でもお笑いのテクニックやウケを取る技術に、表面的に詳しくなったことが挙げられます。

しかし、何とか面白い話をしようとして、身近な存在であるお笑い芸人のテクニックを浅くまねしたところで、こういった人ほど、周りからは煙たがられて、むしろ「スベる人」扱いされてしまっています。

一方、「一般社会でウケる人」は、別にお笑いに特別詳しいわけでも、誰も知らないような「秘伝のウケを取る技術」を知っているわけでもありません。ですが、一緒に話していて会話が盛り上がるので、「ウケる人」と認識されています。

つまり、多くの人は、大きな勘違いをしてしまっています。それは、一般社会で普通の人が笑いを取る方法と、テレビでお笑い芸人が笑いを取る方法は、明確に異なるということです。

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