プロ野球春季キャンプ、期待の若手を徹底分析 賑わせているのは昨夏甲子園を沸かせた選手

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守備練習する日本ハム・吉田輝星(左)。キャンプ初日、かいぎんスタジアム国頭で(写真:共同通信社)

皆さんこんにちは、プロ野球解説者の礒部公一です。

春季キャンプがスタートしましたね。各チームとも第1クールを終え、第2クールに突入しました。

第1クールでは多くのチームが体力強化中心のメニューを消化したのではないかと思いますが、巨人やロッテ、中日では早々から実戦形式や紅白戦を若手中心のメンバーで行うなどチーム内での競争意識を植え付けることや、オフ期間に選手個々でしっかりと自主トレーニングを行ってきたかを見極めるための作業をしているチームもあります。

キャンプならではの緊張感

若手選手は今の時期にこのような実戦練習で結果を出し首脳陣にアピールしておかなければ、キャンプ後半には2軍で調整練習をしているレギュラー陣との入れ替えも行われるため、気を抜いてはいられません。いわゆる「必死こいてやっとかなアカン」という時なのです。

私もそうでしたが、しっかりとしたトレーニングをオフのあいだに積んできておいてもなお、キャンプインし、ユニフォームを着ると自主トレとは違った緊張感や練習で、若干筋肉痛になったりもするほど。それがキャンプなのです。

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とはいえ、まだスタートしたばかりで、体力的にも精神的にも余裕があるはず。

キャンプインしたときに各選手が1年間の誓いや目標を立てていると思います。今の新鮮な気持ちを忘れずに、今後のキャンプ、オープン戦、そしてレギュラーシーズンを戦い抜いてほしいと思います。

今年の春季キャンプは、昨年の夏の甲子園を騒がせた高卒選手たちがドラフト1位で入団し、キャンプ地を賑わせています。大阪桐蔭からプロ入りした中日・根尾昴選手、ロッテ・藤原恭大選手、金足農業から日本ハムに入団した吉田輝星選手。この3選手とも将来有望であることは間違いないと思いますが、即戦力としての期待も大いにある選手で、各チームとも、その実力を見極めながらのキャンプになっていたのではないでしょうか?

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