常識破りの「観光路面電車」は世界を驚かすか

キャラそっくりの車両、5億円を投じて製造

「おかでんチャギントン電車」の外観。青い「ブルースター」と赤い「ウィルソン」の2両で、窓の形なども2両で異なる(筆者撮影)

岡山市内で路面電車を運行する岡山電気軌道が、驚くべき観光電車を登場させた。その名は「おかでんチャギントン電車」。英国発の人気鉄道CGアニメ「チャギントン」に登場する車両を、そのまま実物にしてしまったのだ。

デザインはキャラそのもの

2018年のクリスマスに報道公開されると、集まった報道陣はその内外装に度肝を抜かれた。

車両は青い「ブルースター」と赤い「ウィルソン」の2両。先頭部の形状からして、これまでの路面電車から見れば「非常識」だ。愛嬌のある”顔”はチャギントンのアニメに出てくるキャラクターそのもの。ボンネットタイプの独自の形状は明らかに量産に向かない。しかも、運転席には目玉までついている。この目玉はカーテンに描かれており、運転時には巻き上げるようにできているが、後方は目玉の状態にするという。

側面の窓も2両で形が異なり、ブルースターは角形なのに対してウィルソンは丸窓。運転席の上にはラッパまでついているが、これらの特徴もアニメに登場するキャラクターそのものだ。

デザインを手掛けたのは、JR九州の車両で知られ、岡山電気軌道など両備グループのデザイン顧問である水戸岡鋭冶氏。原作のモデルがある車両には初めて取り組んだという。

観光客向けの路面電車としては、歴史的な車両を復元した函館市電の「箱館ハイカラ號」や、かつての電車をイメージしたレトロ車両である鹿児島市電の「かごでん」などがあるほか、海外からの輸入車両を活用した高知県のとさでん交通の貸切運行などもある。だが、これらは通常運賃をベースとした利用料金、あるいは貸切料金だ。

次ページ車内にもキャラクターがいっぱい
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 内田衛の日々是投資
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • iPhoneの裏技
  • 埼玉のナゾ
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
電池開発でノーベル化学賞<br>吉野彰氏が示した「危機感」

受賞会見とともに、リチウムイオン電池の開発の歴史と当事者の労苦を振り返る。世界の先頭を走ってきた日本も、今後および次世代型の市場では優位性が脅かされつつある。吉野氏率いる全固体電池開発プロジェクトに巻き返しの期待がかかる。